探偵は巻き込まれる上
この事件は彼と出会ってから初めて解決した事件だった。
その日は人が殺されるには惜しいぐらいに月がきれいな夜だった。
さて事件の敵開幕を告げたのはある宿屋の女主人の悲鳴だった。
女主人の悲鳴を聞き駆けつけて見ると男が一人風呂場で倒れているではないか、私は男に駆け寄り彼の死を確認した。
彼は何かで腹を切りつけられていた、どうやら即死だろう。
ここでいう風呂場は私が元いた世界と何ら代わりないものであり、科学や工学が発展していない世界でここまで出きるのかと感心した覚えがある。
しかし、魔法というやらの影響で目の前が見えない位の煙が出てしまうのが欠点だ。
さて、事件の話に戻ろう、女主人に私がこの事件を解決してやろうとといい放ち、事件発生時、現場にいた三人をラウンジに集め話を聞くことにした。
Aさん(仮)はいかにも裕福そうなふくよかなパラパラをしている男だった。職業は行商人、魔法は使えないようだ、この町には行商に来ていたそうだ。当然の如く被害者との接点はなし。
彼によると
「俺は煙であの男が殺された瞬間は見ていないぞ!、私は忙しいしいんだ、早く帰らしてくれ」
なんとも、まぁ推理にも使えない無駄な証言だ。
Bさん(仮)は被害者の友人で一緒にこの町に観光しに来ていたそうだ。職業は二級魔法師で、使用可能魔法は切りつけと回復だそうだ。
使用可能魔法を聞いたとたん女主人が彼に突っかかり
「こいつが犯人だと」
叫びながら彼から杖を取り上げ、目にも停まらぬ早業で縄で縛り上げた。
私は唖然にとられ、女主人が彼を衛兵に引き渡そうとするのを止め、「まぁ、話を聞いてみよう」といった。
彼は女主人に怯えながら口を開いた、
「僕はやってないです、僕は彼の友人ですよ、なんで殺す必要があるんですか?。それに、あの風呂には魔力感知器がついていたんだ」
彼が言い終わると、やっと起きて来た私の助手、ルーク君が眠り眼を擦りながら私の元に近づいてきた。
「なにやってるんですか、先生?」
「殺人だよ、ルーク君。さぁ早く欠伸ばかりしていないで君も手伝うんだ」
私はこれまでの経緯を彼に話し、最後にの目撃者に話を聞くことにした
Cさん(仮)は痩せぎみのいかにも怪しいそうな学生だった。
職業は三級魔法師で被害者の後輩だったそうだ。
彼が使える魔法は自分が手に持っているものを透明にするものだそうだ。今回はたまたま、同じ宿に泊まることになったそうだ。
彼の証言はAのものと同じでこれ以上の情報は無さそうだった。
三人の話を聞いた私は、
「とりあえず、犯人が見つかるまで部屋に戻って下さい」
と言い、彼らは各々の部屋に戻って行った。
「ルーク君、どう思う?」
「まだ、情報が少な過ぎて分かりませんね。」
「そうだよなぁ、じゃあ捜査でもするか」
私は元いた世界から持ってきた数少ない煙草に火をつけながら
風呂場に向かった。
人気があったら続きを書きます