2話 波乱万丈の入学式
本日2度目の投稿です!
なんか一気にアクセス数が伸びた気がします!
うん、分かってるよ、気がするだけです・・・。
先生の自己紹介の後、私たち新入生は揃って入学式が行われるホールへとやってきました。
ざわざわ、ざわざわ。
ホールに入るとすでに席に着いておられる上級生の先輩方と新入生のごご家族様。
あっ、やっぱり軽く騒ぎになってるや。
平民出身の生徒が多い為、質素なお洋服の親御さんがやはり多いです。
まぁ、主役は新入生ですから当然です。
そんな中一際目立つピンクのドレス!
って、あれ?お母様じゃないや。
いえ、お母様はいるんですよ?かなり怪しいお姿ですが。
ただ、隣におられるケバぃ・・・んっん、お化粧の濃いご婦人様が、お母様の怪しさが霞んでしまうほどインパクトがすごいんです!
軽く恐怖すら覚えちゃいますよ。見ないようにしとこ。
それでもやはりお母様が気になりチラチラ見てしまうと、どうしても目に入ってしまうお隣のご婦人・・・。
よく見るとお母様となにやら話をされている様ですが、
「お母様の正体を知ったら驚くだろうなぁ・・・。」ボソッ
ありがたくて、ながぁ〜〜〜〜い学園長様のご挨拶が終わり、式が間もなく終わりかけかな?って思っていた時、ステージのあたりで慌ただしく、先生方が動かれています。
生徒や親御さんがなんだろ?と見ていると、ステージに現れた一人の男性にホール内にいる全員が一斉に
『『『『『『『『!!!!!!!!!』』』』』』』』
突然の登場にただ目を見開き、唖然とするしかありません。脳が完全に活動を拒否しちゃってますよ!
お父様!そこでなにやってるんですかぁぁぁ!!!!!
「こっ、こくおう・・さま・・・だよな?」
誰かがそう言った、と思う・・・。脳が働いてないから!
それを皮切りに、ざわざわ、ざわざわ、至る所でひそひそ話しがきます。
そらぁぁ、王国管理の学園ですけどぉぉ、国王様がきちゃダメでしょうがぁぁぁ!!
私が、驚きのあまり口をあうあうしながらお母様の方を見てみると
「(母様、お父様に向けて手をふっちゃぁダメでしょぉぉぉ。)」
お母様、笑顔まぶしいです・・・。もうヤダよぉぉぉ。
追記:お隣の派手なオバさ・・・んっん、ご婦人も口を大きく開けて固まっていました。
うん、今日もいい天気だなぁ。
教室の窓から見える青空を眺めながら一人思いに更けていると、お隣の席のお嬢様が話しかけて来てくださいました。
「さっきはビックリしたよね〜、突然国王様が出て来られるんだもの。」
「あぁ、うん、ホントにビックリしたね。」
あっ、やっぱりさっきの出来事は夢じゃなかったんだ・・・うん、わかってたよ。
「あの私ココリナ、よろしくね。」
「あっ、うん、私アリス、です。よろしくね。」
「アリスちゃんね。私、知り合いとかいなくて寂しかったの、良かったらこれからも仲良くしてね。」
「私も!誰も知ってる人がいなくて・・、すっごく嬉しいよココリナちゃん。」
そういって両手で握手しながらぶんぶんしていると。
「は〜い、みんな席について〜」
ガラッと扉が開きマリー先生が教室に入って来られました。
「これから1年間このクラスで学んで行くために、今から各自、自己紹介をしてもらいます。
それじぁまず、窓側の前の子からおねがいね。」
・・・・って、私じゃん!
とりあえず慌てているのが悟られないようにそっと立ち上がり。(この辺の教育はバッチリです!)
「えっと(ボソッ)、アリス・アンテーゼと言います。入学にあたりダンスやテーブルマナーなど侍女に必要な練習をしてきました。よろしければ皆さん仲良くしてください、よろしくお願いします。」
ペコリとお辞儀をして、よし完璧!!私頑張りました!やればできる子です。
ざわざわ、ざわざわ。
(えっ、ファミリーネーム?)ボソっ
(ダンスやテーブルマナーって必要?)ボソっ
(筆頭侍女とかになるつもりなら必要かもしれないけど・・・)ボソっ
((((普通いらないよなぁ))))ボソっ
なんか教室内がざわざわしてるけど、私失敗してないよね?
そんな不思議な空気をぶった切ってくださったのが私のすぐ後ろに座られていた
「クリスタータ男爵家の三女、イリア・コアヤメ・クリスタータよ。」
そう言って他の生徒を見下ろす様に見渡し、最後に私を見て「ふんっ」と一言。
あれ?、私なんか睨まれてる?
全員の自己紹介が終わり、先生から学校生活の決まりごとや注意事項、明日からの授業の勧め方なんかの説明を受けて、只今お昼休みです!
「アリスちゃん一緒に食事しよ。」
そう言ってくれたのはもちろん笑顔が素敵なココリナちゃん。
「うん、ココリナちゃんはお弁当?」
この学園は地方から来る生徒がいるため、学生寮があるんです。
その為、学園にはフードカフェが隣接されていて、誰でもお食事が楽しめるんです。
「うん、お母さんの手作りなの。」
そう言ってカバンから可愛い布で包まれたお弁当箱を見せてくれます。
「私もお弁当だから教室で食べる?」
「うんいいよ。まだ学校の中よくわからないもんね。」
カバンからお城の料理長さんが用意してくださったお弁当を取り出し、二つの机を引っ付けお食事の準備をします。
なぜお弁当かというと、「その方が普通っぽいから!」