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いつものメンバーでゲーム



翌日の朝。教室でいつものように京治達と遊んでいると、廊下の方でザワついた声が響いてきた。


「なぁ、なんか廊下騒がしくね?」


俺は対戦型パズルゲーム【バトパズ】で必死にお邪魔パズルを消していく京治と、そんな彼に容赦なく笑顔でお邪魔パズルを送る新と桜花に声をかける。


「んな事言ってる場合じゃねえんだよ!?おおおい!なんでお前ら3人して俺にお邪魔送ってくんだ!!」


「ん? 確かに廊下が騒がしいね。あ、勝った」


「どうせあれでしょ。生徒会長か、風紀委員長が見回りかなんかしてんじゃないの?いつもあの辺が通るところは騒がしいし。 あ、私も」


「あー、まぁそんなもんか。よし、俺もだ」


誰一人その騒がしいことに対しての答えに全く興味を示さない。まぁ、無理もない。今はそんなことより、【バトパズ】が大事なのだ。なんたって、最下位は全員にジュースを奢るのだから。んで、結果は、一位が新、二位が俺、三位が桜花、最下位が京治となった。


「って事で、俺はコーラで頼むわ」


「じゃあ、僕はコーヒーで」


「あ、私はいちごオレ~」


完全敗北した京治は「集団リンチしやがってぇ」とぶつくさ文句を垂れていたが敗北者がなんと言おうと関係ない。


「さて、京治が戻ってくるまで、もう一戦やっとくか?」


「うん、僕は構わないよ」


「ええ、私も構わないわ」


2人の返答を聞いて、俺は【バトパズ】のプライベートルームを再度開く。暫くして画面に、


『新』


『完璧美少女桜花様』


が映し出されたのを確認してマッチを開始する。


一応説明しておくが、【バトパズ】と言うのは全然難しいルールでは無い。まず最初に全員の手元にランダムでパズルが配布される。そして五秒のカウント後にゲームが始まり、次々と配布されるパズルを誰よりも早く多く解いていくというものだ。また、このゲームには妨害アイテムがあり、他プレイヤーの画面に【お邪魔パズル(配布パズルと違いクリアカウントにならない)】や【ブラックスプレー(画面に墨が撒き散らされたようになり見えにくくなる)】等で妨害することが出来る。しかし、一人3回のみ利用可能。使い道を間違えば一瞬にして最下位になりかねないものだ。


「次は負けねえかんな、新」


「ケータには悪いけど、負ける気は無いよ」


「ハッ!アンタらは、完璧美少女の私に敗北するのよ!!」


その言葉を皮切りに五秒のカウントが終わる。そしてランダムでパズルが配布されてきて、誰にも負けられない熱き戦いが始まった。


それから数十分後。勝敗がついた。


「ま…負けた」


「ま、まさか、最後の最後でお邪魔フェスが発生するなんて…」


「はははははは!どう!これが私の強運よ!残念だったわね、敗北者共!!」


胸を張って俺と新を見下す桜花。腹立つことこの上ないが、何度画面を見ても、


1位『完璧美少女桜花様』


2位『新』、『ケータ』


という順位表示は変わらない。今回の俺と新の敗因は、最後の最後で桜花の使用した妨害アイテム【お邪魔パズル】が、ごく稀に運良く起きると言われる【お邪魔フェス(大量のお邪魔パズルが発生する)】に変化し、クリアカウントされる配布パズルにギリギリ到達できずにタイムアップを迎えたからだ。


「はぁ…。意外とやるなぁ」


「流石だね、桜花」


「まぁ、当然の結果よね」


俺と新の称賛の言葉に、桜花らしい返答をする。そしてもう一戦やるかと思った所に一度静かになっていたはずの廊下がまたざわつき始め、そちらに視線を向けると、


「ただい--」


「やっほ~!!キョーちゃんのフレンズ!!」


そこには、京治におんぶ状態でこちらに手を振る見覚えのある女子生徒がいた。

またストック溜まってから投稿します

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