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しーにゃん先輩とデート ①



「という訳で、しーにゃん先輩とのデートが始まりました」


「だ、だからデートじゃねぇ!それに誰に向かって説明してんだ、お前は?!」


ゲシッと尻を蹴られる。


「いつつ…。誰って…まぁ、読者?」


「はァ?何訳わかんねぇこと言ってんだ。さっさと行くぞ」


ガシッと俺の手を掴んで、しーにゃん先輩は歩き始める。おもむろに手を掴まれたもんだからドキドキトゥンクトゥンクである。女の子女の子し過ぎてない感じが個人的に良い。俺は楽しみにしてた分、今になってすごい緊張してきた。いざ、デートとなると何すればいいのか分からない。


「よし、着いたぞ」


しーにゃん先輩がおもむろに足を止めた。どうやら目的地に到着したらしい。俺は1度考えるのをやめて、しーにゃん先輩が指差す方に視線を向ける。


「…【慈愛ショッピングモール】。要するに買い物デートって事で良いですか?」


「デ、デートじゃねぇけど、大体そんな感じだ」


頬を少し赤くさせながら、俺の手を握ったままショッピングモール内に入っていく。


【慈愛ショッピングモール】は慈愛市慈愛町の名所の一つでネットやらで嘘か真か分からないが、他の市のショッピングモールよりも規模がでかいらしい。まぁ、簡単に言えば超大型ショッピングモールって所だ。計5階迄のフロアがあり、1階はフードコートや食品売り場に百均といった店が多く、2階は服屋に本屋といった店がチラホラとあり、3階には映画館とゲーセンといった娯楽施設がある。そして4階はカラオケ店、ボーリング場、ジムが存在する。で5階にはなんと小さな遊園地がある。子どもも大人も楽しめるし、デートスポットとして有名だったりする。


「最初にどこ行きます?」


「ん~、お前は行きたい所ってあるか?」


二人でショッピングモール内に必ず設置されている地図を見ながら行き先を考える。デートの定番といえば、服を買いに行ったり、ゲーセンで遊んだり、カラオケやらボーリング辺りだろう。ただ、それは俺の中でのデート観であり、しーにゃん先輩にとっては違うかもしれない。


「互いに行きたい場所を一回言ってみません?」


「ん、それがいいかもな」


俺の提案は了承された。さて、後は、行きたい場所を考えよう。地図を凝視しながら頭をフル回転させる。暫くして、


「行きたい所決まりましたか?」


「あぁ、決まってる」


行きたい場所を決めた俺としーにゃん先輩。


「それじゃ、同時に言いましょう」


しーにゃん先輩が頷く。俺は、せーのっと合図を口にして、


「「ゲーセン!」」


同時に同じことを告げた。どうやら考えていた事は同じだったらしい。しばしの沈黙の後、似た思考回路をしていた事に二人で笑った。


「それじゃ、行きましょうか!」


「あぁ、行くか!」


ひとしきり笑った後、俺としーにゃん先輩は3階にあるゲーセンに向かった。

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