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7人での夕飯



一悶着を終え、暫しの休息を取り、試験勉強に明け暮れていた頃。あっという間に時は経ち、窓の外を見やれば太陽が完全に消え、月に入れ替わっていた。明日も試験という事で、リィンもレヴィも集中力を使いすぎたのだろう。


「…すぅ…すぅ」


「…すぴー…すぴー」


腕を枕にして眠りについていた。俺は大きく伸びをした後、押し入れから布団を2枚取りだして、2人にかぶせ、リビングへ向かった。その際に妹華の部屋の扉越しから、


「もう夕方で遅いから、桔梗ちゃんと翠ちゃんも夕飯食べてくか?」


「はーい!ありがたくいただきます!」


「わ、私も…いただきます」


声をかけるとそのように返事が来たのでそのまま階段をおり、リビングに入る。相変わらず2人では広すぎるリビングだが、よく俺の友達や妹華の友達が遊びに来たりするので色々と助かっている。


「んーと、今日は何作るかなぁ」


冷蔵庫の中身を確かめながら、夕飯の献立を考える。大体の材料は揃っている為、基本どのリクエストにも応えることが出来るわけなんだが、栄養の偏ったメニューばかりリクエストされるので応えるのはやめることにした。やはり栄養バランスは大事だ。


「とりあえず今日は疲労回復にもいい酢豚を作るとしますか」


パッパっと冷蔵庫から必要なものを取り出して、料理を始める。両親が海外に仕事に行っており、いつも妹の為に飯を作ってるから、誰かの為に作ってあげるというのが俺の中では一番の幸せだ。俺が作った料理を食べてもらい、『美味しい』と笑顔で言われる時の嬉しさと言ったら、天に昇ってしまう程だ。だから1度も料理に関して苦に思ったことは無い。


「さてさて、もうそろあいつらに声掛けしとくか」


1度、火を消して俺は階段下から


「おーい!もうそろご飯できるから降りてこいよ~!」


そう声をかけてから、料理の仕上げに向かう。まぁ、仕上げと言っても皿に盛り付けるだけだが。


「よっ、と。うん、完璧!」


キラキラと輝いて見えるほどに美味しそうな酢豚の盛られた皿を机の真ん中に置き、米を茶碗に盛る。女性陣しかいないこともあり普段の妹華と同じくらいのちょい少なめにしておく。ちなみに俺はまだまだ若い男子高校生なのでたくさんお米を盛り付ける。


「ふあぁ……ん、おはよ」


「…おはようだ」


リビングのドアがガチャっと開き、寝ぼけ眼を擦るリィンとレヴィが入ってきた。そしてそれに続くように、


「わぁ!美味しそうな匂い!」


「お、お腹すきました…」


「--お腹空いた」


桔梗ちゃん、翠ちゃん、妹華がリビングへと入ってくる。これで全員が揃っ…てないな。珍しく遅い雫。まぁ、冷めちゃうし早く食べるかと、エプロンを外し自分の席につこうとすると--


「いっただっきまーす!!」


そこにいつの間にか雫が座り、手を合わせて元気よくそう叫び、酢豚を頬張り始めた。俺はいきなり現れた雫に呆れてため息を着いた後、別の椅子に座り計7人で夕飯をとり始めた。

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