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桜庭弘樹
仕事に区切りがついた桜庭弘樹は息をつく。
机に目をやると、備え付けのディジタル時計は18時42分を示していた。
現場から事務に移されて2年目、新たに与えられた仕事にも慣れ、遅くまで残ることも減った。
上司の席に目をやると、既に主はいなかった。
帰り支度を整えるうち、ふと思い立ち、いつも利用する電車ではなく、歩いて帰ることを決めた。
花薫り、そよ風が吹く
桜庭は街頭が照らし出す春の夜道を歩く
彼は、春が好きだった。
仕事に区切りがついた桜庭弘樹は息をつく。
机に目をやると、備え付けのディジタル時計は18時42分を示していた。
現場から事務に移されて2年目、新たに与えられた仕事にも慣れ、遅くまで残ることも減った。
上司の席に目をやると、既に主はいなかった。
帰り支度を整えるうち、ふと思い立ち、いつも利用する電車ではなく、歩いて帰ることを決めた。
花薫り、そよ風が吹く
桜庭は街頭が照らし出す春の夜道を歩く
彼は、春が好きだった。
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