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【プロットタイプ】王と僕

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

まぁ、ガチ勢総じて暴君なので。

創作に関して言えば、誰の指示も聞かないだろうな。

創作部所属、鏡花。この世界を演劇として見て、自分を含めた人物を役者と据える。だから創作をするよりも、演劇に身を沈めた方が相応しいと思うのだ。

「何故、お前は創作をする。お前は体質的に演劇の方が向いているだろう」

小説の挿絵。ヒロインが崩れ落ち、絶叫する様を描きながら、俺は質問を投げ掛けた。悲しみを理解する為に、人の仕草を完璧に真似る一場面だった。

鏡花はその質問に対し、非常に冷たい声で返した。

「誰かの書いた筋書き通りに演技が出来ないから。自分の書いた脚本でしか演技しないから」

其れは何処までも自我を通す、創作者らしい意見だった。誰にも、何にも属さない。お前達は私が考えた舞台で踊り狂っていれば良い。そう顔に書かれている。

「暴君め」

暴帝で女帝なのだ。俺が、俺達がそうである様に。


今日も今日とて物語を読みながら、人格諸共変えていく。ある時は冷たい皇帝。ある時はあどけない幼女。ある時は恋焦がれる乙女。ころころと表情を、声色を変えて、徹底的に。

その様を見ていると、道化師という言葉が頭を過ぎった。そう言えば、スペルこそ違えど王冠と道化師を表す英語の発音は同じだったな。

「お前は暴帝であると同時に、道化師でもあるのか」

何処までも相手を支配する事に重きを置いた存在と、何処までも相手の為に自分を捧げられる存在、相反する立場が容赦なく此奴の精神に同居している。

「傍から見ればさぞ滑稽に映るでしょう。帝が傀儡に成り下がったと。僕でしかないのだと。けれども」

鏡花は真っ直に俺を見た。冷たい瞳だった。其れこそ、自らに反逆する愚か者に鉄槌を下す帝の目だった。そうしてそのまま死刑宣告を下す。

「私は誰にも頭を垂れ無いよ。私は私にしか頭を垂れ無いよ。何時だって支配者たるもの、自分は自分だけの隷でなくては。貴方もそうでしょう? 千房瑠衣」

そう言って鏡花は筆を取った。出来た物語は悪逆非道の王が登場する話だった。

作者、『暴帝』という言葉が好きなんですよ。

とあるラノベの技……技だったかな……フルオートで作動する技なんですけど。(諦めました)

相手の精神を支配して傀儡にする技。

暴君だと生ぬるい。だから帝を付けた。そんな技名。



鏡花、傍から見ればきっと誰かに媚びを売って生きている様に思えるでしょう。

相手の望むがままに人格を作って、演じて。


けれども根幹にあるのは、創作に必要だから、そうした方がきっと面白くなるから、という理由なので、本当の意味で聞いていかと言われればきっとそんな事はありません。

何処までも支配者です。自分だけに属する生き物です。


だから演劇部には所属してません。

たまに、取材として訪れて、演技することはあるでしょうが。


暴君ですよ。三者三葉。其れがどれだけ外面に出ているかの違いがあれど、言うことは聞いてくれません。

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