第7回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(7) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(6)
しばらくすると、
「へい! お待ち!」
と、言って、上湯ラーメンが、カウンターから出され、主人の奥さんが、西園寺と三田沢が座るテーブル席へ、持ってきて、
「お待ちどう様です。ご注文の上湯ラーメンお持ちしました。伝票は、こちらにおいていきます」
ラーメンと伝票を置くと、その場を去った。
西園寺はそのラーメンを見て、
「これが、シャンタンラーメン・・・スープが金色に澄んでいて、透明・・・」
「上質で透明な出汁を、沢山の鶏がらから、長い時間かけて取るんだ。鶏がらの骨は割らずに、そのまま。だから、透明な出汁になる・・・」
三田沢が、ラーメンの出汁の解説をした。
西園寺は、レンゲで、スープを飲み、
「凄く、おいしい!」
と、感嘆の声をあげた。三田沢は、言う。
「麺は、自家製麺で、本物。こっちもおいしいですよ」
西園寺は、麺をすすってみる。
「コシもあって、おいしい! 叉焼も、おいしい!」
西園寺が感想を述べると、三田沢は、
「叉焼は、上湯と、継ぎ足しの特製秘伝たれを混ぜた、煮汁で煮て、しばらく時間をかけて冷ますから、その、おいしい味が中まで、浸み込むんです」
二人は、黙々と上湯ラーメンを食べて、スープを飲み干すと、
「御馳走さま!」
と、西園寺は、言って、席を立った。
食べ終わった、三田沢も席を立って、
「お会計!」
と、声を発すると、伝票を、会計に持っていった。
彼は、隣にいた西園寺に、
「今日は、おごらせてください」
と、言うと、
「ありがとう御座います!」
と、応じた西園寺。
会計は、主人の奥さんが、やっている。彼女は、
「上湯ラーメン、二人前で千円になります!」
と、言った。
探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)