第6回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(6) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(5)
三田沢が、自分自身に言い聞かせるように、言う。
「長田みやびに、会ってみる必要が、ありそうだな・・・」
「長田みやびに連絡して、会う約束取り付けます!」
と、言って、西園寺は、長田みやびの名刺をデジカメで撮影した。
「私も同席させてくれませんか?」
と、言う、三田沢に、西園寺は、
「いいですよ!」
と、笑顔で応じた。
西園寺と三田沢が、孝道邸を辞去したのは、ちょうど昼近くになった頃である。
その帰路、西園寺と三田沢が、二人並んで歩いていると、三田沢が、西園寺に
「お昼、ご一緒しませんか? おいしいラーメン屋が、近くにあるんですよ!」
と、言うのへ、西園寺が、
「いいですよ!」
と、応じた。
二人は、昼食時間帯で混む、大衆中華料理屋〔堀内軒〕の前に着いた。三田沢が引き戸を、
「ガラガラ・・・」
と、手で開けると、
「へい! いらっしゃい!」
と、主人の堀内孝が、応じた。
三田沢と西園寺が、店内に入り、西園寺が入り口の引き戸を閉めると、三田沢が、堀内に向かい、
「上湯ラーメン! 一つ!」
と、言った後、西園寺を見て、
「西園寺さんは、何にします?」
と、訊いた。すると、西園寺は、
「私も、上湯ラーメンで!」
と、堀内に向って言った。
西園寺と、三田沢は、セルフサービスの冷水を、コップに入れて、空いている席のテーブルに置く。
その、冷水のコップを置いた所の席に、その二人が座ると、西園寺が口を開く。
「この店、常連なんですか?」
「前から、来ています。ここの上湯ラーメン凄くおいしいんですよ。食べてみれば分かり ます。ここの味にハマってしまいました・・・」
と、三田沢は、苦笑いだが、うれしそうだ。
探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)