第3回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
この作品の著作権は、相良 凌が保有しており、このサイトの利用者に、何らの権利も与えるものでは、ありません。(要するに、読むだけにして!ということです)
闇探偵 西園寺 美園(3) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(2)
「どうぞ、お座りになってください」
と、郁美はリビングのソファーを手で指し、三田沢と西園寺に着席を勧めた。三田沢は、
「はい」
と、言って、ソファーに着席し、西園寺は、
「ありがとう御座います」
と、言って、ソファーに着席した。
郁美は、二人に訊く。
「ご用件は、うちの主人の事ですか?」
「はい、帰らなくなった、当日の事について、お聞かせいただけますか?」
三田沢は、とりあえず聞いた。
「はい、その日は、いつもなら、帰ってくる時間に、主人からの連絡は、無く、そのまま翌日の朝を迎えました・・・」
西園寺は、郁美に尋ねる。
「ご主人は、何か、仕事の話とかは、してませんでしたか?」
「いえ、特段、仕事の話は、あまり、しないほうでしたから・・・ただ、最近は、長時間、書斎で何か、しているようでした・・・」
と、答えた郁美に、西園寺は、
「書斎を見せて、いただけませんでしょうか?」
と、お願いした。
その言葉に、懐疑的な表情を見せた郁美。
三田沢が、口添えする。
「私からもお願いします」
「三田沢さんの頼みでしたら・・・」
郁美は、応じた。郁美が立ち上がると、三田沢と西園寺も立ち上がり、郁美の後について、二階への階段を登る。
三人が、2階にある書斎のドアの前に着くと、郁美が
「この部屋が、書斎です。」
と、言って、そのドアを開けた。
書斎の室内に入る三人。
「パソコンがある!」
無邪気に西園寺が言った。
探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)