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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
ムシがわく

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98/193

蟲わきたつ

ご注意を。ここより、ムシがたくさんです。。。



 部屋の外に出ていた女たちが、すぐに気づき、二人の周りを取り囲むが、きょうは見舞いじゃねえんだよ、といつものように、軽く言うトクジの言葉に、なあんだ、と自分たちの部屋へ、おとなしく引きあげたあたりが、《商売女》たちの、すごいところだと、コウドは感心する。



「トクさんの『気』の気配を察するってことか・・・」


「なんだって?」


「いや、やっぱ女ってのは  ―― 」


 言葉をとぎれさせたコウドよりも先に、トクジが結んでとばした《印》で、廊下をふさぐ。



 走り出したコウドは脚につけた鞘から刃を抜き、その扉を目指した。


 鍵などあけるのももどかしく、戸板を蹴り破ると、いっせいに黒いものが吹き上がる。




   「っげほっ、む、ムシだ!」   


   「どけ!コウド!   !!」



  ぶありと、煙のように黒い羽蟲がわきたち、トクジの発した《印》とともに投げられた《札》が、蟲のかたまりを焼く。





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