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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
ムシがわく

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出てこない


 もちろん、男衆に理由をいえば部屋からはいつでも出られるが、『離れ』からは出られない。


 病もちで、気がふせているとはいえ、その鬱憤もあり、そのうえいろんな店の女たちが一か所に集まっているものだから、伝え聞いた《トクジの取り合い》のように、言い争いから、つかみ合いのけんかなど、男が間に入らなければならないけんかが、しょっちゅうある。



 そうなると、すぐには出られない小さな部屋に、ケンカした女たちを分けてしばらくおさめる。


 ヤマメも、数日前にほかの女とケンカをし、今はそこに入っていると言う。




「 もお、頭も冷えただろうから、出ろ、と言ったのに、へそまげちまったのか、出てこようとしねえんですよ」


 困った顔の男衆に、そちらの鍵ももらい、おれたちだけでゆくからと部屋をめざした。




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