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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
あきらめる坊主

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なにか知ってる


「《トンボ》が、われらの空に現れるようになって、まずは天宮の《大臣》たちにでも、知らせにゆくかと考えていたら、いきなり水盆に、《かわず》が出おった」

 


      しゃべる蟲を、まず高山へと持ちゆくように




「 こうしてきてみれば、なにやらひどい臭気におおわれ、においの元はどこぞへ逐電。 まあ、《ミカド》が、おまえらの為をおもってのことなど、するわけもないからな。 ただ単に、おもしろがってのことだろうが」



 ここで、スザクが「ああ」と声をだした。

 ドウアンも、「そうか」と何か思い出したように顔をあげる。


 コウアンだけがわからぬ顔なのに、ジュフクさまがスザクに問うただろう、とドウアンが説明した。


 


         おまえ、ムシを助けたことがあるか



「おお、そうだ。たしかにそう聞かれた。・・とすると、ジュフクさまはなにか知っておられるのか?」



 そりゃじじいに聞きゃわかるだろう、というスザクに、口を慎めと注意したコウアンが、懐におさめた蟲の死骸の砂を、確かめるようにおさえ、立ち上がる。





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