表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
やりすぎの女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/193

騒ぎ



 三人がいるのは、コウアンの居房である高台の離れだったのだが、下の道から騒ぎが近づく。


 ドウアンが立ち上がり、コウアンが「何事だ」と隣室の従者に問う。


 うまく説明できない従者は、開け放したままの扉のむこうを、 たださした。




 なにか、むらがるような人の《かたまり》が、さわぎながら徐々にこちらにむかってくる。


 むらがっているとみえたのは、なにかを『止めよう』と、動いたり戸惑ったりする、幾人もの坊主たちなのだが、止められずにいるようで、 ―― まとまって、こちらへむかってくる。



 スザクがちっと舌を打った。



 騒ぎながら石段をのぼる一団の中に、鮮やかな朱色が見えかくれする。


 ひらいた房の扉へ、先に駆け上ってきた従者のひとりが、言葉をもつれさせ倒れこんだ。



「こ、コウアンさま!お、おな、おなごが!」

 


「あ?『おなご』?」


 すると、すぐそこまできた坊主のかたまりの中から、「コウアンさま~」と媚びをのせた女の声がした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ