表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
やりすぎの女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/193

《解術》


「 ―― ギョウトクは、元々『力』がそれほど強くはない」


 なにかを含んだような断言のあとをドウアンがひきとる。


「《解術かいじゅつ》などは、ほかの術の何倍も『力』を必要とするものだ。  ギョウトクは昔から、呪術のほうを得意とする男でな。 それを、己の独特の解釈でもって、より『効力』のあるものへと変えてつかうことを、目的に修行しているところがあった。 ・・・おれも、何度かいさめたことがある。やつは、それを『ひがみ』ととったようだがな」


「そういう奴だわ。 ―― しかしな、『解術』などは、《術をかけられた者》しか、必要とせんだろう。 ―― 問題は、『人体』と、『清水きよみず』か・・・」


 コウアンが火傷を負った左の甲をなで、口をまげた。

 



 『人体』も、術をかけられた者を苦しみから救うのが前提の《経》ではあるが、《経》を《綴る》ことができるほどの坊主がとなえれば、 ―― 苦しみを、与えることもできる《経》となる。




「 『清水』も一緒となれば、それそうおうの《術》も、おこなえよう」



 ドウアンの言葉にコウアンもうなずいたそのとき、 ―― この場所では、きいたこともない騒がしい声が響いてきた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ