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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
ムシのしらせ

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32/193

はいれなかったモノ



  「辻に入ってこられなかった?」



「ああ。 ありゃアきっと、あそこの《術》に、入れなかったんだ」


「だとしたら、 それほどの『力』じゃないな」


 トクジを連れて帰ったシュンカはすぐに、参の宮に呼ばれ、伍の宮に残ったセイテツとトクジはゆっくりと酒をなめながら、シュンカについてくる《モノ》の話をした。



「 ―― 前に、スザクが、トクさんとこに逃げ込んできたときのヤツとは、違うってことか?」



「ああ、あんときゃシュンカのこともあって、おれがいた店に駆け込んだんだろうが、・・・あれはもっと、はっきりとした悪いモンだった。 それに、あきらめもよかったしな。ありゃあ、《術者》の『力』がつえエから、半分からかってたようなもんだ。 だがな、今、シュンカについてきてるのはよ、―― 」


 そこで盃を口につけ、感じたことを思いだし、すこし嫌な気分になる。


「 ―― なんだか、ほら、・・・子どもがよ、 ・・トンボとかチョウチョウをみつけて、あとを追うだろう? それに似たような・・・」

 


 猪口ちょこをみつめてこたえるトクジの様子に、セイテツはためらうように、また子どもか?と聞く。


 いや、とはっきりこたえた男は酒を干し、違うんだよなあ、と口ごもる。





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