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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
ムシのしらせ

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21/193

どうしようとしてるのか

《このまえの騒ぎ》は、『みつるとき』のはなしとなります。。。。


 気づけば、セイテツがいない。


「テツは帰した。おれはおまえと話しがしたい」


「子どもひとりのことで、あんたもおおげさだ」


「どんな『子ども』か、よくわかってるだろう?」


「・・・・・」



 黒くつやのあるテーブルをはさみ、椅子にこしかけた男二人が黙って目をあわす。


 トクジが言葉を考えている間に、コウセンが話し出す。



「どうしようとしている?」


「――――」


「お前も坊主なら、わかっているはずだ。シュンカが、あの街にゆくのがどういうことか」


 部屋の扉は開いたままで、中庭からは鳥のさえずりがする。



 考えながら、ゆっくりとしゃべることにした。



「 たしかに、・・・あの『気』を抱えてちゃ、悪い気のあつまる場所に行ったらよくねえかもしれねえが、色街の《大堀おおぼり》の『よどみ』は、このまえの『騒ぎ』で水が抜けて、中に残った魚も、沈んでた願い札も、ぜんぶいっしょに供養した。  堀から下の川に抜ける水路もこのまえおれらで掃除して、きれいなもんよ。 ―― おかしなモンもいれられねえように、『札』もおれが貼ってまわった。 真ん中の『オオシマ』はからのまんまだから、今度はそこに、なんかの『守り』をいれようとも考えてる」


 高山のくそじじいにでも頼むさ、と言ってから、身を乗り出して続けた。



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