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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
還る

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191/193

つながり


「 ―― 『似てる』ってだけで、あれだけのモン、くれるってんだから・・・、本当に血のつながった相手だったらって考えたらよ、・・・あの、ショウトクの気持ちも、あるのかもしれねえってな。 おれぁ、そういう《つながり》がいねえからよ。そこで量る(はかる)しかねえけどな・・・・・」


 血をわけた者はどこにもいないから、ショウトクのあの必死さを、本当に理解はできないが、それでも、 ―― たとえば、シュンカをなくすことを想像すると、寒気がする。



「ならトクさん、おれを弟とおもっていいぞ」


「いらねえよ」


「そうか、スザク殿が弟か?」


「あんなでっけえの、もっといらねえ」


 笑って酒を酌み交わす。


 当たり前のようにコウドが言う。


「まあ、トクさんは、ここにいる男衆、みんなの兄だからな」


「・・・・・」


 トクジは酒をすすり、こたえるのを濁す。



 いらねえよ、とは、口にしない。



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