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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
迎えくる

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とめた


 ばちん、と激しい音がして、あたりにまばゆい光がひろがり、黒いうねりがのみこまれた。


 まぶしいばかりの《光》は、何かの切れ目のように輝いて、そこから、ほそくしなやかな女の腕がのぞくと、シュンカの頭をなで、くうから何かをひきよせるようなしぐさをみせると、《経》を綴るように、細い指先が動いた。



 すると ―― 、大きな光がそこではじけたかのようにあふれかえり、目をひらいていられないほどで、  その場のすべての動きをとめた。

 


 

           ああ    ああ

 


 

  ひどくせつない息のような声のようなものが耳をうち、ゆっくりと目をひらく。




 土蛙も消えて、景色はもどり、辻の真ん中に、赤黒い血染めの着物をぼろのようにまとったショウトクが、おのれの両の手で、なにかをすくうようにして立っている。




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