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合流
ようやく、ここまできまして、あと、ちょっとです。今週中で終わりにできそうです。。。
シュンカがゆっくりと経をつづり、それをのせたクナイをつかむコウドが高くとんで《ショウトク》を狙うが、《ショウトク》に投げ返された文字で落とされた刃物は、切っ先を、こちらにむけて同じ威力で戻ってきた。
シュンカたちをかばうためにとんだ、コウドの胸の先ぎりぎりで、刃物がむこうへはじかれる。
「 ―― まったく、コウさんは、自分の投げた刃にやられてどうすんだ?」
あきれた声のセイテツの手、は光って次の準備をしている。
「なんだよ。トク、もう動けねえのか?」
うっそりと現れたスザクが、シュンカに支えられたトクジに声をかけた。
「うるせえなあ。来るのがおせえんだ。 だいたい、おめえが高山からあの坊主を出さなきゃ、こんなことになってねえ」
言い返す男は傷がいたむのか、顔をしかめてスザクをにらむ。




