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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
迎えくる

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175/193

何を知っとる

申し訳ございません。区切りなおしました。


「っなんだっ!?」



 トクジの目の前で、離れていた肉も皮もつながりだし、しだいに色をもどした『右手』の先の、指がうごめく。


「 おお、おお、なるほど、さすが高山たかやまよ。 これほどの《術》も、あの『水』も、本物なればこの通り、生き返りもする!」




 トクジがそこで気が付いた。


「 おい、てめえ高山から《清水》を持ち出したのか? ―― じゃあ、まさか、『人体』の経もいっしょにか?  ―― おまえ、・・・『ギョウトク』のためになのか?」



「っ!?」


 余裕をもってわらっていた《ギョウトク》の気配が一変した。


「 ・・・おまん、何を知っとる? まさか、」



「本物の《ギョウトク》に会った・・・。もう少しで里人に焼き殺されるところだったが、一緒にいた女が助けたぜ」



「っは。殺すなど、―― おれがそんなことはさせない」



「ああ、おまえの《術札》のおかげで助かったが、・・・ひどく弱ってる」




「わかっとるわ!!おまんになどいわれんでも、わっしがいちばん、わかっとるんじゃっ!!」


 苛立ちをこめた文字が飛ばされたが、まるで当たってこない。





 トクジは鳴りやんだ刀をなでて腰におさめた。

「 おまえに、―― 《ショウトク》に会いたいって、言ってたぜ」





「 会いにゆくとも!あの子どもをつれてすぐにでも! 」



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