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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
迎えくる

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偽の坊主



「 わざと合わなかったんだろ? あいつは、鼻がいいからな。 血のにおいはすぐに気づかれる。 ―― チゴ茶屋で死んだ、高山たかやまの坊主のことを、知ってるか?」



「あれはおれが始末した」



「―― あっさりと口にするな」



「ほお、怒っているか? ―― 坊主になりたいという者が、かようにおるのに、なぜそれを、手伝ってはいかんのだ?」



「あんなとこじゃ修行はできねえし、『徳』はとれねえだろ。 偽の坊主にしかなれねえ」



「そうか。『徳』をとれなければ偽のぼうずか」



「てめえのように、『徳』をとっても、『偽の坊主』は、いるがな」




「・・・なにを、知っとるんじゃ?」 


 にやけていた《ギョウトク》の顔がすっと表情をなくした。 




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