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辻にて
『化かし辻』が見えてきた。
セイテツがみたという霞のようなものはかかっていない。
そのとき、つい、とシュンカの顔の横をトンボが通り過ぎた。
アソボ
「っ!?」
驚いて振り向いたときにはもうムシはいない。
何の妖しい気配もなくきこえた声に、とまどっているうちに、辻の上にひろがる青い空にひびが入る。
我に返り、トクジに習った《経》を《綴り》ながら印を結ぶ。
これを、渡された《札》にのせて叩きつければ、かなりの効力を発揮するはずだ。
だが、――
アソボー
『化かし辻』が見えてきた。
セイテツがみたという霞のようなものはかかっていない。
そのとき、つい、とシュンカの顔の横をトンボが通り過ぎた。
アソボ
「っ!?」
驚いて振り向いたときにはもうムシはいない。
何の妖しい気配もなくきこえた声に、とまどっているうちに、辻の上にひろがる青い空にひびが入る。
我に返り、トクジに習った《経》を《綴り》ながら印を結ぶ。
これを、渡された《札》にのせて叩きつければ、かなりの効力を発揮するはずだ。
だが、――
アソボー
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