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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
コウモリ

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※※ ― 痛みをとめる ―


 坊主になったショウトクは、ギョウトクが《ムシ》であそぶのを手伝ってくれたが、近頃では、ギョウトクの意識は途切れがちで、遊び相手をさがす前に、手伝ってくれるショウトクの意識に、『のまれて』しまうことが多い。



 そんなときは、体中が痛くて目がさめる。


 だけど、やさしいショウトクには言いたくない。




 言うと、とっても悲しい目でギョウトクをみて、おれがなおしてやる、と口にする。



 そのとき、ショウトクの後ろには、みたこともない《恐ろしいモノ》たちの影がうごめき、ショウトクを、頭から喰おうとするのだ。





 あの、シュンカという子どもを、ようやく見つけたとショウトクが知らせにきたときには、今までで、一番大きく恐ろしい、角をいくつも生やした《モノ》が、ショウトクの後ろにいた。



 ギョウトクは恐ろしかったが、シュンカを手に入れるといったショウトクの言葉に、うなずいた。



 なぜなら、ギョウトクも、あの、《痛み》をとめることのできる子どもが、必要だと思ったからだ。




    ―― そう、痛みを、とめるために。




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