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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
コウモリ

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洞窟


 のぼりきったそこは、想像していたような荒い流れの川はなく、幅の広い流れが足を止めたような、ゆったりと大きな淵となっていた。

 それを覆うように張り出した岩肌は、すぐそこにそそりたつ山の裾で、水はその、山の中から押し出され湧くように流れ出てきている。



 奥をのぞけば、川面から高さのある洞窟になっており、ほそながく続く闇が、むこうへと続く。




 匂いは強まっている。



 淵に身を浸からせて、表面からはわからない強さの水流に反して、その山の中をめざす。



 洞窟をしばらくすすめば川は浅くなり、幅もせまくなってゆく。

 流れがはやくなってゆくにつれ、川底の大小の岩が、顔をだすようになった。


 その上をつたいあるきながら、経をつづりはじめる。


 相手はとっくにこちらに気づいているだろう。



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