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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
冬がくる

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《ギョウトク》という坊主

 ギョウトクにかけた小さな布団をなおしてやる女を、困ったようにみたコウドは、トクジをみてから聞く。


「あのよ、《ギョウトク》は、《ショウトク》が連れてったんだろ? それがこうして、あんたといっしょにいるってのは、ばあさんとこに、ショウトクが持ち帰ったのか?」



「いいえ。 ―― ばあさまが死んで、あたしだけがあの里にいるのはつらくって、出てゆこうと思ってたら、 いきなり来たんです」



 ばあさまの弔いもおえた日の夜、なんともいえない気配がいきなり家の中へとあがりこみ、身構えて、護身用の懐刀をにぎりこんだオフクの耳に、声が聞こえた。




    そうか  往生だなあ  ばあさまよ



 気配はまちがいなく大柄な男のもので、だれだ!ときくと笑うような声で、「『ギョウトク』という坊主よ」と名乗った。




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