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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
冬がくる

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のこった噂


「 ―― 蔵が燃えて、息子と嫁が殺されて、殺した孫は行方不明で・・・、里人は、同情的にばあさまを世話してくれたそうです。 《ギョウトク》の話は、頭を打った娘の間違いってことになって、ばあさまも何も語らなかったって。 ただ、孫のショウトクが、燃える蔵から何か抱えて飛び出したのを見た里人がいて、 ―― ばあさまの、神事のお宝を盗んで出て行ったんじゃないかって噂の方が、とおったみたいで」


 女はすこしわらった。


「 ―― そっちのほうが、よっぽど信じられたのかも・・・」


 そばにおいた箱に手をのばす。


 ギョウトクは、痰のからんだような息をして眠っている。


「・・・あたしも、はじめてギョウトクにあってさわったときは、さすがに、手をひっこめたもの。いきなり顔の下に、手があって。  ・・・でもね、あったかかった・・・ 」




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