表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
冬がくる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

142/193

勝手な



 ―― その十一 冬がくる ――





   きっと今度も、おんなじことだとオフクという女はうつむいた。



「 ―― 近くの里人が、ここで暮らすあたしに目をつけだして、昼間はまだいいけど、夜に男が戸をたたきにくるようになって、相手にせずにいたら、ある日留守のときに、勝手に入った男がギョウトクを見つけてさわぎながら逃げ帰って、それからなんだか、里で流行る病だとか、稲が育たないのもギョウトクのせいだとかいいだして・・・」



 勝手ないいがかりだ、とコウドが鼻をならし、ところであんたはいったい、と今さらながら、女の素性を聞く。




「 ―― あたしはうまれつきこんな目で、すぐに親には捨てられました。それを、産婆だったギョウトクのばあさまが拾ってくれて、育ててくれたんです」

 


 コウドが驚いて、ばあさま生きてんのか!?というのに、えらく長生きして、十年ほど前に死んだのだと言う。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ