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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
※ギョウトクとショウトク※

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141/193

ショウトク いたいか?

!ご注意を! 暴言、暴力、残虐場面ここまで続いております。

 くれぐれもご注意ください


 水瓶から、椀ですくった水を渡され、口をゆすいで血をながすようにと背をなでられた。


 ぞくり、と寒気がはしる。



「 ほらショウトク、これでもう、あんなのを見ることもなくなったんじゃ。 ―― ひっどいもんじゃった。これまで生き延びた分だけ、大きくなって、ほんっとにきしょくわっ、」


「 ――― 」


 もう、声をききたくなかった。


 ショウトクのつかんだ菜切刃なきりばが、かかさんの腹に、深く刺さっていた。





 そこからは、よく覚えていない。





 ただ、頭も身体も時間さえ止まってしまったような感覚の中で、なんともいえない痛みが続き、気づけば、燃えさかる蔵から箱を抱えて飛び出していた。




 逃げるように夜道を進んでいるとき、炎と煙でいぶされたギョウトクが心配そうに聞く声に、ショウトクはずっとうなずき続けた。





  ショウトク  いたいか?  

            ショウトク  いたいか?

                      ショウトク  いたいか?









     ――― ※※※ ―――






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