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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
※ギョウトクとショウトク※

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計画


「 夜のうちに移そうかと思ったんだが、それじゃあ、逆に人目をひくって、ばあさまが言うからよ、明日の陽がのぼってから、でることにしたからな」


 ショウトクが計画をつげにゆくと、ギョウトクは箱をゆらし、こう言った。



    そと   でるか?  ムシ  とんでるか?



「・・ああ。たっくさんおる。 でも、あの『遊び』は、するなよ」



 ばあさまが、神官の神事の手伝いに呼ばれたことにして、蔵からいくつかの器が入った大きな箱と、ギョウトクの入った箱を荷車にのせて持ち出すのだ。



「 あのな、ここの壊れたのじゃなく、つかえる荷車を、今日の仕事のかえりに、先生にかりてくるからな。 いいか、おれが戻ってくるまで、おとなしくしておけよ」


 ギョウトクは興奮しているらしく、箱をゆらす。

 のぞきこめば、笑っていた。


 こぼれたよだれをふいてやり、ショウトクはもう一度、これからは動くなよ、と念をおした。



 外はさわやかな空気で、空は青く、明日もきっとこんな天気だろうと、そばをとぶチョウチョウを見た。



 この景色を、兄やにみせてやれるのだ。




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