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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
※ギョウトクとショウトク※

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133/193

相談


 ショウトクは落ちた娘の息を確認し、医者の手伝いでおぼえた処置をほどこしてから、ばあさまのところに行った。


 驚いたばあさまはよたよたと立ち上がり、娘のところへつれてゆけと命じ、様子をみてからこういった。



「 骨ば折れてるようだし、頭も打っちょるだろ。 きっとすぐにはしゃべれねえ」



 とにかく、二人で娘に蔵を案内していたら落ちてしまったことにしようと、娘の家に事の次第をつたえにショウトクは走り、娘はかつがれて家に戻った。


 ショウトクが手伝っている医者をよびにゆきみてもらえば、だされたのは、ばあさまと似たような見立てで、施されたショウトクの処置をほめ、意識が戻ったらまた呼ぶように、と帰っていった。



 これでショウトクは、娘の親に感謝されども、怒られたり疑われることは何もなかった。


 帰ってきた両親も、こっちが災難だったというようなもので、何の疑いももたない。




 ばあさまとショウトクは額を寄せ合い相談し、娘がしゃべれるようになる前に、ギョウトクを、知り合いの神官が持っている山の近くの、小屋へ移そうと決めた。





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