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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
※ギョウトクとショウトク※

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128/193

思案


 なのに、ギョウトクが生きているのはきっと、ばあさまと自分の『力』のおかげなのだろう。



 ばあさまはもう歳で、この蔵にもひとりではこられない。


 ときどき、蔵の書物を探したいなどとととさまたちの耳に届くよう嘘を言って、ショウトクに手伝ってもらい、ギョウトクの様子を見に来る程度だ。




 十五になったら、自分は高山に行く予定だ。


 その前に、ギョウトクを誰の目にも触れない、安全な場所へ、移さないとならない。





 考え事をしながら蔵を出たとき、いきなり柔らかいものにおそわれた。


「ショウトクったら、また一人で蔵の中?」


 同じ里に住む娘だが、ショウトクは名前すら覚えていない。


 子どものころから里のこどもたちと交流はないのだが、このごろ急に、この娘だけが、ショウトクのまわりをうろつくようになった。



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