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のぞいた《箱》に
かたん、と穴の奥で音がした。
ショウトクはそのままそっと《穴》をすすんだ。
何かの布が垂れていて、それをどけると、《蔵》の高い窓がついた、広い場所に出た。
みまわしたその真ん中に、低い脚のついた、《箱》がある。
そのまま進んで何の気なしにのぞいたとたん、そこにあった 『もの』 と目があった。
ショウトク?
やはり、 ―― 耳ではなく、頭にその『声』がとどいた。
だが、 ――
「 ――― っひ、っひ、っひ、」
ぎゃああああああああああ
悲鳴をあげて穴にかけもどり、出るところでいきなり口をふさがれた。
「しっ!しずかにしろっ!!」
みあげたらそれはばあさまで、助かったと思ったのに、ショウトクはまた穴にひきもどされる。
このあとより、ひどい描写がつづきます。ご注意ください。。。




