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おとぎばなし ― 蟲 共に 還りし あの ―  作者: ぽすしち
※ギョウトクとショウトク※

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115/193

ショウトク



      ――― ※※※ ―――    


  



  ―― ギョウトクとショウトク ――






 ショウトクは里の中でも一番体が大きく、一番頭が良いと評判の子どもだった。



 ばあさまは産婆をしており、ととさんはその『力』を継がなかったので、かかさんと畑仕事をしていた。

 一家は昔から『力』のある者がたびたび生まれる血筋だったもので、里の中でも広い土地と家を持つ《おさ》のような役目をしていた。



 ショウトクは頭もよく、どうやら『力』もあるようだと、生まれたときに《祝福》してくれた神官にいわれたこともあり、両親はショウトクに畑仕事は手伝わせずに、ばあさまにつかせて読み書きを覚えさせ、ほかの子どもと遊ばせることもしなかった。



 おとなしくて扱いやすい子どもだったので、ばあさまも、自分の仕事や用があるときは、ショウトクを家に一人で残しておいた。


 残された子どもは、許された範囲内で好奇心を満たすために、家にある書物を片端から探してよみあさり、家の裏手にある『蔵』にも、よく出入りした。




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