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四の宮の男
申し訳ございません。四ノ宮の大臣については、おひまなときにでも『ゆらぐ 』を流し読みしてみてください。。。
ほんとうは、さっさと四の宮の大臣に助けを求めたかった。
あの男が遣う『鳥』が、いつも近くにいるのはわかっていたので、シュンカを迎えに来てくれと頼むだけでいいのだ。だが、こうなってはしかたがない。
次の事が起こる前に、その元を断つしかないとトクジもあせっている。
シュンカは詰所に残し、信頼できる男衆にあとを任せてはきたが、あのセイテツも、いまだに帰っていない。
――― しかたねえ。いそぐか
まあ、ほんとうにシュンカがあぶなくなれば、あの四の宮の男が先に何か手をうつだろうとも思っている。




