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※※ ― ススキ ―

方言などの設定も、すべて、ゆるふわです。 ムシがたくさんでてきます。いろいろな残酷描写多し。ご注意ください。




      みわたすかぎり、一面のススキ野原だった。






 

  風になぶられ、かさかさとゆれているそれは、


        かたむいた陽に照らされ、こがね色にひかり輝く。




  まぶしいような、痛いようなそれに、目元をぬぐった。

   


      そうだ。目が、痛かっただけだ。



  なのに、 心配そうな声がかかり、あわてて『箱』を、抱えなおした。




     「 いまからここが、―― わっしらの、里じゃ 」



          言い切った。


          

        おのれにも、いいきかせるように。




    そうだ。


     ここが、二人の『里』になる。


    


 





     ――――――― 







  ――― ああ  そうか  



  ならば、また、

     


 


      あの 景色のある場所に、 ふたり、戻れるだろうか?










     ―― ※※※ ――







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