表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

《9.妹がボロボロで帰ってきた》

これは『異世界から戻ってきた僕様のもとにまだ聖剣がある件』の直後の話です。

「た…、ただいま。にい…さん」


「アッゾ!」


妹がボロボロになって帰ってきた!


下半身の触手が千切(ちぎ)れている!


「何が…。いや、どうすればいい!?」


「とり…あえず、なにか、たべるものを…」


「わかった!」


冷蔵庫から肉をあるだけ持ってきた。


「にいさ…、ありが、とう」


「いいから、早く!」


(うなが)すと妹は両手の触手を伸ばして肉を取り込んだ。


「足りる?」


「ええ、なん…とか」


妹の触手が再生する様子は見えない。


こうなったら!!


「俺のこと食べてもいいからっ」


アッゾが生きてくれるなら!


「わたしがにいさんのこと、たべるわけないじゃないですか」


たとえしんでも。


そう言って妹は目を閉じた。


「アッゾ!!」











「はい、なんでしょうか兄さん?」


あれ、無事?


心なしか顔色も良くなって…。


「先ほど摂取した栄養を重要な身体の核の再生に使いました。あとは自然治癒で大丈夫で…!」


いい終わる前にアッゾを抱きしめた。


「心配かけてごめんなさい、兄さん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ