表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/107

第11話「トイレの女神様」

「全く──寝れない」


 俺は寝れなかった。


 レイの急に可愛い、ハニカミ笑顔。

 そして、ほっぺにキスの反則技に。

 ノックアウトしそうだった。


 だが、ロリコンじゃないのに。

 子供相手に……。

 そう思いながら、俺はトイレへと向かった。


「でも良かった……少しは元気になったかな?

 俺も攻撃魔法使えたらいいな……。

 セナがいたから良かったけど、

 俺一人だったら、あの状況から助けることが出来たのか?」


 俺は俯きながらトイレに座り。

 あの状況を思い返しながら、少し悩んでいた。


「アニメとか漫画の異世界ならスキルボート確認して。

 強くなったり、そういうのはできるんだろうなぁ……」


 そう考えながらボソッと言葉が口から出た。

 ────ピロンっと目の前に画面が出てきた。


 それと同時に人が出てきた。



 ---



「フッハハハハハハハ! 

 我が名は()()女神シルビア!!

 呼ばれて飛び出て、はっはっはっ!!!

 シルビアだ! スキルボート言うの遅いぃ!!

 異世界転生したら言うでしょ? 普通! 遅いぃ!!」


「はっ? ────ええええ!?」


 俺はトイレに居たので。

 下半身丸出しで普通に便座に座っていた。


「────ひゃあああああああああああ!!」


 俺とシルビアは同時に驚愕して声を上げた。

 ありえない状況に──


 何でここに……?

 シルビアが居るんだ。

 祈っていないぞ、あれ? えぇ??


 俺は夢でも見ている様な気持ちになり。

 確認の為に言葉を漏らした。


「──シッシルビアなんで? ──ここにいるんだ??」


 シルビアは俺の問に無視をして。

 両手で顔を隠しながら、

 指先の隙間から俺の下半身をガン見していた。


「じ──────」

「なっ何見てんだよ!!!! 変態女神!!」


 コイツはやばくて……変態なのか。

 クソっ。

 厨二病変態女神め。

 俺は息を切らしながら、急いで下着とスボンを履いた。


「はあはあ……急に出てきて、トイレだしなんだよ、全く!」

「仕方ないだろうが! 君のせいだ!!

 私は被害者だ!!」


 シルビアは息をつく間もなく、直ぐに反応した。

 いやいやいや、俺のせいって────

 そんな反応をされると思わなかった。


 直ぐさま俺は反撃をする。


「じゃあ、なんで俺がスキルボートとか言った後に出てきたんだよ!!」


「フッハハハハハハハ! よくぞ聞いた君!

 異世界に転生した人は!

 一人になったタイミングに!! あれおかしいなぁ〜

 もしかしたら、スキルボート確認とかできるんじゃねぇ?

 とか思うだろうぅぅ?

 その言葉に反応する様に私がバ──ンって!!

 出る魔法を君が教会に来た時に付与したのだ! フッハハハハハハハ!」


 シルビアはざまぁ私の勝ちだと、

 俺に分からせるような、高笑いを何度も見せる。


 俺はそれを見てイラッとした。

 なんだよ──

 やばいな────

 この女神………………。

 マジで適当な魔法を、俺に付与しやがって。 


「言わなければずっと出なかったってことか?

 こんなの、たまたまだろ!」

「私はやばい女神なのだ。たまたまではなかろう?

 君とこうして私と出会ったではないかい!

 必然であろう?」


 完璧な論破だった。

 それはそうだこの女神──

 思考が読めるんだった。


 だが、こんな狭いトイレに近いし──

 でも、本当にシルビアは何度見ても、綺麗だ。


「ひやぁぁぁぁぁあわ!! コホン……。

 私は女神アイーーズをシャットダウンした──

 本題に入ろう。君は落ち込んでいるのかい?」


 シルビアは発狂した後に直ぐに目を閉じ告げる。


 咳払いすると、シルビアは普通になるのか?

 ……まぁ、いいやぁ。


「いや、少し落ち込んでたけど復活した……大丈夫だ」


「そうか、なら良かった……。

 君が教会に来た際に付与した、魔法はもう一つある。

 それは隠蔽魔法だ。

 君は魔力量が他の人より、かなり多い為、

 普通では気付かれないように隠蔽魔法を使ったのだ。

 それで君を落ち込ませてしまった。本当にすまなかった……」


 急にシルビアは真剣に落ち込んでいるような顔を見せた。

 珍しいな。

 いつもは俺を茶化したりしているのに。


「大丈夫だよ! 何か訳あって俺に魔法を付与したんだろう?

 最初の魔物が出なくなる魔法だって全て、理由があってだろう。

 今更、俺は疑ったりしないさ、信用してる。

 でも、トイレに突然、出るのはやめてくれ、心臓に悪い」


「そうか──わかった! ありがとう。

 この魔法はメリットはある。使い方によっては色々できる」

「おう! ありがとうな。教会にはまた足を運ぶ」


 その言葉に目を開けたシルビアは女神の微笑みを見せた。

 この世のものとは思えない──

 美しい微笑みを。


「最後に、貴方は世界一の魔法使いにもきっとなれる!

 女神様が言うんだから間違いない! 自信をもって!

 なかなかこの言葉は貰えないのだから特別よ。じゃあね」

「…………」


 俺は無言で首を縦にふって頷いた。

 シルビアの言葉は心の底から嬉しかった。



 ---



 ────そして、ベッドに戻り。

 俺は優しい眠りについた。

この度は、読んで下さり有難うございます。

皆様の評価とブクマが励みになっております。

今後とも、引き続きご愛読いただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感謝です。
読んで下さり有難うございます。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ