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魔法少女転移  作者: 牛乳ミルク
4/7

訓練

今回は後半部分に詰め込みすぎてしまいました…

上手く調節出来る様になりたい

窓の隙間から、眩しい光が漏れて来る。それと同時にピピピと音が聞こえてきた。私はモゾモゾと布団の中から出ていく。隣りには、ポニーテールに髪を結んでいる東條さんの姿があった。


「おはよう。秋月」


「うん、おはよう。東條さん。あれ、鈴木ちゃんは?」


「ああ、彼女なら先程洗面所の方に向かったぞ。あの長い髪を三つ編みにするのは骨がおれるだろうな」


「東條さんもそこまで変わらないじゃない」


「私の髪は大人しい性格なのでね。結ぶのにもそんなに手こずらないのだよ」


髪の性格とはなんだろう?と思いつつ左隣に視線を向けた。昨晩1番早くに眠ったのに、まだ夢の世界に居る人が1人。


「田中はまだ眠っているのか。まぁ昨日はあんなに騒がしかったのだ。しょうがないと言えば、しょうがないのか?」


そう言いながら田中ちゃんの方に歩み寄り、手を振り上げ落とした。手刀が頭頂部に落ちた瞬間、ロケットも顔負けな勢いで飛び起きた。


「痛てぇ!!何するんだよ!人が気持ちよく寝てたのによぉ!」


「昨日の食事会の時、明日は早いからと、念押しされてただろうが!全く。」


田中ちゃんは東條さんに、洗面所に向かうように促され、ベッドの方を名残惜しそうに振り向いたあと顔を洗いに行った。私は今ので完全に目が覚めてしまったが、朝の支度をするため洗面所に向かった。今日からは訓練だ。過酷な日々になるだろうが、同時に楽しい日々になるとも予感していた。





「時間どうりに来てくれてありがとう。君達の様子を見るに昨日の食事会と夜の時間で、随分と交友を深められたようだね」


私達は中庭?に来ていた。お城の中はとても複雑で歩いていると方向感覚が麻痺していき、案内なしではまともに歩けなかった。


「すまないね、歩きにくかっただろう?暗殺を防ぐためにこの城の空間は歪ませてるんだ」


「いや、そのような理由ならしょうがないだろう」


「分かってくれてありがたいよ。えっと、トウジョウさんだっけ?」


「ああ。ええと、早速本題に入らせてもらうが、訓練とはどのようなことを行うのだ?」


「まず、トウジョウさんとタナカさん、スズキさんとアキツキさんに分かれてもらうね」


王子様の隣に居るローブを纏った女の人とが私と鈴木ちゃんの所に来た。そして、東條さんと田中ちゃんのところには、全身鎧のガッチリした人が迎えに来ていた。


「こんにちは、私はハイド!よろしくね」


「あ、ええっと…よろしくお願いします!鈴子綾子です。よろしくお願いします!」


「私は秋月楓です。よろしくお願いします。」


自己紹介を行った私と田中ちゃんはペコリと頭を下げて、早速訓練を行いましょう!と言うハイドさんについて行った。






「あの、それで訓練って何を行うのでしょうか…?」

恐る恐る聞く鈴木ちゃんとは対象に、ハイドさんはテンション高く答える。まるで昔見たアニメに出て来る外国人キャラみたいだ。見た目は確かに、アニメから飛び出て来たんじゃないかと思うぐらい綺麗だった。腰まで届く金髪は金粉でもまぶしたかの様に輝いているし、体型も厚いローブの上からでもハッキリと分かる、メリハリのついた体型だった。恐らく殆どの女性が羨む様な見た目だ。


「良いですか?魔術とは自分の、または対象の魔力を組み替えること。ここまでは昨日も説明を受けて知っているでしょう?」


私達はうなずく。


「魔力の組み替え自体はここに来た時から、あなた達の本能が知っている筈です。それ自体は問題ないと思います」


そうここに来た時から、前よりも鮮明に魔力自体が見えていた。恐らくここではあの子がいなくても魔術の行使は行えるだろう。だが、問題は…


「ですが問題はそれを多く、より長く行う事が出来ないことです。魔力の組み替えとは『そうあるべきものを変化させる』という、神にしか許されないことです。そんな行為は魂の疲弊という代償を伴います。ですが、長い距離を走った後疲れた体がより丈夫に、強くなる様に魂も強く、丈夫になっていきます。なので貴方達は、まず組み替えやすいものから順番に、ちょっと ずつ、魂の強度を高めていきましょう!」



そう、私達の魂の強度は全然ない。鈴木ちゃんも全魔術が行使出来るとはいえ、肝心の燃料がなければ使うことすらできない。私も今、強くなっていけばアイツの前に戻った時打ち倒すための大きな力になるに違いない!


私達の訓練は始まったばかり。東條さんと田中ちゃんも頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ!






















ここまで読んで頂きありがとうございました

誤字脱字の報告お願い致しますm(ーー)m

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