2日常の始まり
更新が遅くなって申し訳ございません。次はもっと早く更新します
眩い光に辺りが包まれた後、そには大量の魔力を溢れさせていたショートカットの女の子がいた。
「どうやら儀式は、無事成功していた様だな」
「すごい、なに これ…」
「驚くのも無理はない、君達の心臓は既に国内トップクラスの者達で、より戦闘に向く様に構築し直してある。さぁ頭の中で念じてご覧、自分の力が分かる筈だよ」
彼女は深く息を吸い、頭の中で何かを念じているようだった。暫くすると彼女はパッと目を開けた。
「出てきた!なんか…頭の中で色んな言葉とかが浮かんできた!」
「そうか、ではこの紙に頭の中に浮かんだことを書いてくれるかな?」
「うん!わかったぞ!」
少しの間、紙にするすると何かを書いていく。書き終わった彼女は、私達に書いた内容を見せてくれた。
スキル[先手必勝]
相手より早くに動くことが出来れば、自身の能力全てに補正をかける。そして常時『速さ』に補正をかける
凄い!最初に出た感想はそれだった。破格過ぎる。
宮廷魔術師とはこんなにも凄まじい力を授けられるものなのか…
しかし、王子様の顔を伺ってみると何やら様子がおかしい。ずっと考え事をしているのか、その顔は険しかっ
た。
「次は私が行っても?」
そんなポニーテールの子の言葉に王子様は弾けたように顔を上げる。
「ああ、お願いするね。」
先程と同じように彼女は作業をこなしていった。
スキル[剣心]
自分が認知している全ての流派を最適化してオートで使える。そして、神の領域に踏み入る事が許される。
そのな彼女のスキルを見た王子様は先程よりも更に深く、眉間のシワを寄せる。そんな王子様を尻目に眼鏡の子が水晶に手を当てた。
スキル[神権]
自分が知覚しているあらゆる魔術をつかえる。この世のルールの縛られず、神の魔術を習得出来る。
次は私だ。そう思い水晶に手を当てた…
「いやー凄かったな!」
そう言いつつベッドに勢い良くダイブする子が居た。
「あ、あの!田中さんあまり暴れない方が良いと思います!」
「そうだぞ。こんな豪奢な部屋だ。何かあった時責任は取れまい」
「うるせーな。別良いじゃねーか。ずっと夢だったんだよ。でかいベッドにダイブするの!東條も、鈴木も細い事言うなよ…そうだ!秋月もやろうぜ、めっちゃ気持ちいいぞ〜これ」
目の前にあるフカフカのベッド、確かに良く跳ねそうだ。勢いをつけて思いっきり飛び込んだらさぞ気持ち良いに違いない。目の前にある誘惑に耐え切れるだろうか…いや!耐え切れまい!
「はぁ…君はこんな事する奴だとは思わなかったよ」
「明日から訓練なんだし、別にこれくらいは許されるとは思わない?東條さん」
「理由になってないぞ!全く…あの時気持ち悪いぐらい落ち着いてた君が、こんな子供っぽい奴だったとは」
「気持ち悪いとは失礼じゃない。あ、鈴木ちゃんもやろうよ!」
「え、えぇ〜と…あ、その〜」
好き放題する田中ちゃん、オロオロする鈴木ちゃん、溜息をつき呆れる東條さん。この光景が当分は日常になっていくのだろう。そしてそれは、あの日常をに繋がっていくのだと信じて…
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