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魔法少女転移  作者: 牛乳ミルク
1/7

1始まり

始めて書いた作品なので至らぬ所が多いかと思いますが、

読んで頂けると幸いです。そしてもしかしたら、「あれ、これなんかのパクリじゃね?」と思った場合は

指摘して頂けると嬉しいです。

私はつい先程まで強大な敵と戦っていた。なのに何故だろう。その敵も消え、一緒に戦ってきた親友も居なくなり、頼れる相棒も消えた。

居るのはフードを被った数十人の男女と、目の前にいる怖そうなお爺ちゃん。

そしてその隣にいる優しそうなお兄さんと、私と同じくらいかちょっと上くらいの女の子達だけだった。

その時優しそうなお兄さんが口を開いた。


「突然の事で申し訳ないが、どうか私の言うことを聞いて欲しい」


その声は、一瞬にしてその場の混乱を収めるだけの不思議な力を持っていた。


「私の名は、ジョナンド・マルコラス。マルコラス王国の第1王子だ。突如現れた大量の魔物によって、我が国は危機に瀕している」


その言葉を聞いた瞬間私は次に、何が言われるのかを理解した。


「どうか君たちの手で救って欲しい!」


やっぱりか、私は同じ様な言葉を数ヶ月前に聞いていたのだ。しかし、他の子達は突然の事で収まっていた 混乱が再び戻って来てしまった。私はどうしようかと困っていると、王子様が口を開いた。


「安心して欲しい、君達には魔物と戦って貰うけれど、決して危険はない! 今の君達は数十人の宮廷魔術師

による魔力的な改造が行われていて、魔物相手に命が危険に晒されることは万に一つもあり得ない」


王子様が喋り終えると、私の隣にいた眼鏡の女の子が喋り出す。


「突然、国を救って欲しいと言われても困ります! 宮廷魔術師だとか、魔物とか映画みたいなこと言わないで、早くお家に帰してくださいっ!!」


女の子は一気に喋り終えると泣いていた。見回してみると、他にも泣き出しそうになっていた。

しかし、こんな事は想定済みだったかの様に王子様は再び口を開く


「勝手な言い分だと言うのは承知しているが、どうか理解して欲しい。今から帰り方も含めて、色々説明させていただく」


「分からない…分からないです!そんなこと言われても、私達に出来ることことなんてないですよ!」


「自分勝手な言い分だとは、理解している。だが!それでも君達の力が必要なんだ!君達を連れて来るように命令したのは自分だ…全ての罪は自分にある。だが、罪なき人が今も死んでいっているのだ…事が終わったら、私をどうしてくれたって構わない。だから、どうか今は君達の力を貸してくれ。」


そう言った王子様の目は、これから国を背負っていくだろう人の決意と勇気に満ちていた。私はその目にあの子の姿を重ねずにはいられなかった。あの子はどんな時にも全てを背負う決意と勇気でその瞳を輝かせていた。そんな王子様の瞳に、


「分かり、ました。私に出来る事があるなら…」


応えるように嗚咽混じりの声で答えた。そしてそれは他の子も同じだった。


「よし、ではついて来てくれ!」


眼鏡の子と、王子様が話を終えると別の場所へ移動を始めたので私達は慌てて、ついていく。






着いた所は、学校の教室の様な所だった。目の前には、一般的なサイズの黒板のような物があり、左右に5列ずつ3つの椅子と長机が並んでおり、更には所々に海外の有名な宮殿などで良くありそうな、豪華な飾りが施された先程の殺風景な部屋と打って変わって綺麗な部屋だった。


「では君達に、今から大まかな説明をさせて貰うよ?」


私達は頷いた。すると黒板に何かを書きながら、説明を始めた。


「君達は一体どんな世界から来たのかは分からないが、この世界は『魔力』と言うもので構成されていて

ありとあらゆる物に魔力が宿っている。勿論私達の身体にも宿っていて、この体内の魔力を構成し直す事を、私達は『魔術』と呼んでいて、この魔術が得意な者達を『魔術師』と言うんだよ」


みんなは、信じられないと言う風に驚いているが、私は確かに知っていて、そして経験していた。魔術を、そしてそれに関係した戦いを。そんな風に考えていると、話が再開されていた。


「全ての物に魔力が宿っているといったね? 実はこの魔力を暴走させると、恐ろしい事が起こるんだ」


「恐ろしい事って何ですか?」


眼鏡の子が聞き返す。


「それは、『魔物化』と呼ばれる現象で主に魔力を扱う事の出来ない、知能の低い野生動物に起こりやすいんんだけど、魔物化が行われると身体能力が爆発的に上がり、理性を無くしてしまうんだ」


なるほど、つまり私達がすべきは魔物化してしまった、動物を倒していけば良いのか。しかしどうしよう突然飛ばされてしまったせいで、あの子とそして親友と離れてしまった。親友と戦えるならそれに越した事はないけれど、1人でも最悪何とかなる。しかし、あの子と離れてしまったのはマズイ。このままだと相手を倒すどころか、万が一魔物と遭遇してしまった際に逃げるのもままならないかも知れない…


「こいつらは、放っておくとどんどん被害が広がっていってしまいこのままだと、大変な事になってしまうんだ! だから、君達には魔物達の駆除を頼みたい。」


王子様がそう言うと再び眼鏡の子が、口を開いた。


「そんな事言われても困ります! 私には戦う力なんてありません…」


「安心してくれ、君達には今からこの水晶玉に触れて貰う」


そう言うのと同時に、黒板の近くの棚から水晶玉を出す。


「これに触れる事で、君達の中にある魔力が活性化し、戦えるようになるはずだよ」


そう言うと、私達に触れる様に促して来るので私達は水晶玉の前まで、歩いていく。

そして、ショートカットの子が水晶に触れた途端辺りはまばゆい光に包まれていくのだった…




読んで頂き、ありがとうございます。誤字脱字の報告を宜しくお願い致します。m(_ _)m

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