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【農民】の娘と旅人

女性の容姿は一見すると男性だが、胸には立派なものがあった。

「み、みずか食糧を・・・」

行き倒れである。

ユーナは道中拾った木の実と洞窟の湧き水を汲んできて女性に差し出した。

「ぷはー。死ぬかと思ったよ。ありがとうね。えっと・・・」

「ユーナ・N・オーエンです。」

「ありがとうユーナさん。私の名前は¥€$〆☆♪。」

少女は女性の名前を聞き取ることができなかった。


「え?今、何とおっしゃいましたか?」

「おっと失礼。私の名前は【翻訳家】や【通訳】の翻訳スキルを持ってないと聴き取れないんだったね。私の事は好きに呼んでね。」


「あの・・・お姉さんは、なぜこの村に?」

ここは【農民】しかいない村。こんな所を訪れるのは何か理由があるに違いないと思ってユーナは質問した。

「私の出身は遠くの国でね。あなたぐらいの年齢から旅を始めたの。肉が食べたくて狩りをしようとしたら山の中には動物がいなくて・・・それで洞窟に入って魔物を狩ろうとしたらやっぱり何もいなくて・・・それで倒れてちゃって・・・。」

嘘は言ってなさそうだが、と思ったがまだ聞いてない事は山ほどある。まずはどんな仕事に従事しているのか。

「職業は?」

「うーん。旅をする中で必要に応じて色々な職に就いてたからね・・・。今は【便利屋】かな。」

他にもいくつか質問をしたが、不審な点は無かった。

【便利屋】がどんな職業かは知らないが、おそらく目の前の女性は村にとって害は無いだろうとユーナは判断した。


「悪いんだけど村まで案内してもらえる?食糧を調達したいから。」

ユーナはまだ知らなかった。この女性との出会いが、彼女にとってどう影響してくるのかを・・・。

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