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最強の召喚士は俺でした  作者: 笹かまぼこ
2/3

2話

授業開始のチャイムが聞こえてきて数秒後、床に巨大な幾何学模様が現れた。それは強く光り輝き始めた。

そして視界を白が埋めつくした時、事件は起きた。

「おぉ勇者様だ」

「本当に来るなんて」

そんな声で出迎えてくれたのは、明らかに現代日本ではありえない格好をした騎士のような人達と、偉い僧侶のような人だった。

「私はヘルメスと申します。以後お見知りおきを。」

突然自己紹介された俺たちはパニックになっていた。

中には泣き出す者もいた。

そんな中俺はただひとり冷静だった。

この手の小説を幾度と無く読んだからだ。


暫くして、全員が落ち着いた頃、クラスの学級委員の河野蒼平が少し怒りを顕にしながらヘルメスに話しかけた。

「ここはどこだ?なぜここにいる?お前達は何者だ?」

「ここは、バランドール。あなた達から見れば異世界です。あなた達は私が召喚しました。私達はカラシナ王国の騎士団です。」

ヘルメスは質問に一つ一つ丁寧に答えていった。

「もう少し詳しく教えてくれないか?」

この場で俺は初めて言葉を発した。

「俺はこの手の小説を何度も読んでいる。ここは俺に任せてみてくれないか?」

俺は話を進めるために交渉することを願い出る。

「坂本が言うんならいいんじゃないか?」

クラスメイトは俺に交渉させてくれるようだ。

「ここに休むところはありますか?できれば個室で。」

「あります。そこまで広いという訳ではありませんが、全員分の個室を用意できます。」

「ならみんなはそこで休んでいてくれ。話が着いたら呼びに行く。」

全員が部屋を出たところで俺は、早速話を切り出した。

「なぜ俺たちを呼ぶことになったのか、その経緯を教えてくれ。」

話をまとめるとこうだった。

この世界に4つある大陸に1体魔王がいるらしい。そして40年前魔王は倒された。

だが、魔王がまた復活するらしい。

それを受けて大陸の各国は対策を練っているということだ。

そしてこの国では、勇者召喚がなされたという訳。

で、俺たちの戦う手段は、誰もが召喚できる相棒モンスターと自分自身ということだった。

明日からは戦うための訓練をするらしい。

「今日は俺も疲れた。訓練は明日からでいいな?」

「はい。わかりました。」

俺は、クラスメイトに今日話した旨を伝えて休むことにした。

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