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古びた仮面

あくまで『花園』通りに、攻略対象者が誰にも恋などをすることなく、シラユリがNORMAL ENDで攻略を終えたら・・・・あったかもしれない百年後の世界。

「やぁやぁ、ごきげんよう!しばらく姿を見ませんでしたがお元気でしたか?」


 彼は先代ロゼ・ロードン。死んだとかいう話はやはり全部嘘だったらしい。で、私だけを秘密裏に呼び出してなんの用なのか。


「はい。元気みたいですよ。」


 彼が元気かどうか聞いてるのは私のことではないのであろう。恐らく、今代のロゼ・ロードンのこと。


「・・・今聞いたのは貴女のことですよ☆なぜこうも深読みされてしまうのか・・・。ああ!なんて嘆かわしい!!」


 ・・・・違ったらしい。普通に私のことを聞かれてたみたいだ。


「で、元気ですか?貴女は。」

「はい。元気です。」

「それは良かった☆」


 で、


「私になんの御用ですか?」

「もっとお話しを楽しみましょうよ☆」

「結構です。」

「つれないですねぇ☆」


 悪いか。こちとら明日までの宿題を今日まで放っておいたせいで呑気におしゃべりなどしている暇はないのだ。


「さて、用件ですが・・・・☆」


 やっとか。


「貴女に会いたかっただけです☆」

「嘘いうなこのジジイ。」

「辛辣☆」


 暴言吐かれて嬉しそうにするなジジイ。いくら見た目が若くても中身がジジイだと思うと、はっきり言って・・・・キモイぞ。


「さてさて、本当の用件ですが・・・☆あ、勿論さっきのも本当ですよ☆」

「そういうのはいらんからさっさと用件を言え。」

 

 本当に宿題ヤバいんだぞ!!?


「どうですか?ロゼ・ロードンは。なにか変なことはありませんか?」


 ふざけているのかと思ってもう一度罵声を浴びせかけてやろうかと思ったが、仮面の下から覗く瞳が思いのほか真剣だったのでやめた。


「・・・・ありませんよ。相変わらず、ヒメユリちゃんをたのしそうに観察してます。」


 十分変だけどな!!でも、あいつには日常なんだ!!


「そうですか。それはよかった。」


 なにが良かったのかと思ったが、瞳の鋭さが再び戻ってきたら嫌なので特になにも言わないことにした。この人は普段は道化だが、時々怖い。そして、道化を演じながらこちらを注意深く観察している。


「貴女もあれには気をつけるのですよ。」


 ロゼの仮面の下の瞳が優しく緩められる。


「私はこれでも貴女のことを孫のように思っているのです。」


 はぁ・・・・。


「血縁関係とかも全くないですし、一年前に会ったばかりですけどね。」

「愛に時間なんて関係ないのですよ!!」


 いつも通りのロゼ・ロードンに戻った。・・・よかった。


「べニー!!ベニッ!!!僕をおいてどこにいったのか!!!」


 げ。


「おやおや、随分と嗅覚がよろしいようで☆」


 はぁーあ・・・。


「じゃ、これぐらいで失礼します。」

「ええ、どうぞ☆お帰りください☆また会える日を楽しみにしておりますよ☆」」


 ローゼン歌劇場の隠し部屋の扉を開けy


「ああ!」


 なんだよ。


「私が生きてることはロゼ・ロードン以外に秘密☆ですよ☆」


 決まってるだろう。死んだはずのジジイが生きてたとか言っても私の正気が疑われるだけだわ。


「じゃあ。」

「ええ☆またお会いしましょう☆」


 私が扉を開け隠し部屋を出た瞬間、その扉は跡形もなく消えてしまった。


「ベニッ!!!なぜこんなところにいるのだ!!」


 彼の名はジャスミン。今代のロゼ・ロードン。




『花園・続』発売決定!攻略キャラは八人!『花園』から百年後の『花園』の世界♪


新シリーズ『乙女ゲームのライバル役に転生したけど、攻略対象者がヒロインのストーカーになってる』、どうかよろしくお願いいたします。

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