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ヴァルダ~国なき人々~  作者: 神坂彩花
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 ねえ、おかあさん。ミアはヴァルダなの?ヴァルダってなんなの?どうして、ミアはヴァルダになったの?

 どうして?何か言われたの?

 街のお店の人に、おまえみたいなヴァルダがいると、店が汚れるから入ってくるなって言われた。おまえみたいな汚い奴に、売ってやるものなんかないって。

 そう、酷い人ね。ミアはちゃんと、お金を持って買いに行ったのに。一生懸命、空き缶を集めて、それでやっとお金をもらえたのにね。

 どうして、ミアはヴァルダになったの?

 どうしてかしら。おかあさんにも分からないのよ。おかあさんも、生まれた時からヴァルダだったから。

 ミア、ヴァルダじゃないひとになりたい。

 そうね。おかあさんもなりたいわ。けど、仕方がないのよ。ヴァルダとして生まれてしまったら、もう、どうにもならないの。そうじゃない人にはなれないのよ。

 そんなの、いや・・。


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