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3.ミッシェルとの出会い


 子爵家の家族は、私がミッシェルと交際していると知っても誰も文句は言わなかった。

 むしろミランダやジェシカは、ミッシェルが平民の男だと思っていたから「お似合いだ」と言って嘲笑っていた。

 ミッシェルが馬鹿にされたのは正直悔しかったけれど、それでも何とか耐えられた。

 変に反対されたり、好きでもない男に嫁がされるより、大好きなミッシェルと一緒にいられるから。


 「アンジェラ。どうか僕と結婚して欲しい。

 ただ、どうしても君に謝らなければならない事が一つだけあって……」

 

 彼が平民だと嘘をついていたと知ったのは、私が19才になってから。去年のことだ。

 

 実はかなり高位貴族の伯爵令息だと告白されたのは、プロポーズされた日のことだった。


 確かに嘘をつかれていたことは驚いたけれど、これまでのミッシェルの優しさや温かさは全部本物だと思っていたから、責める気は全くなかった。

 むしろ本当の事を正直に話した上で、プロポーズしてくれたことが嬉しかった。


 私はミッシェルが平民だろうと、伯爵令息だろうと関係なく彼を愛していた。

 とても……

 とてつもなく………愛していた。

 だからミッシェルを嫌いにはなれなかった。

 彼がジェシカに心変わりしても、恨む事も、憎む事もできなかった。

 自分がもうすぐ死んでしまうという負い目もあったのかもしれない。


 だからただ……

 私がこの世からいなくなった後の、彼の幸せを願った。



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