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1 告白という名の脅し(?)
「あのさ、私と付き合わない?」
俺は夢を見てるのだろうか。
いや夢じゃなかったらおかしいだろう。
俺、鈴宮春翔が通う木更津学園には三大美女と呼ばれる三姉妹がいる。
成績は学年トップ、定期テストでは負け知らず、主席入学した長女、紀伊梨奈。
国際大会でも空手では負け知らず、運動神経抜群の次女、紀伊華那。
そして圧倒的小悪魔の末っ子、紀伊未菜。
「ちょっと、聞いてる?」
「あ、あぁ、聞いてるよ。」
俺はその三姉妹の末っ子である未菜に告白されていた。
なぜ。
「あんた、まさか夢だと思っていないわよね?」
「、、、へ?」
夢じゃないといいなとは思っていたが。
こんな美少女に告白される機会なんて人生でこれっきりだろうし。
「これは夢じゃない、現実。あんたは私と付き合って共に世界を救うのよ。」
「は?」
「いいから私と付き合いなさい!」
告白という名の脅し(?)を受け、俺は可愛いだけのわがままで小煩い末っ子と付き合うことになってしまった。理不尽。