目指せ、魔法戦士!
習作です。
最近はあまり見ませんが、何番煎じか!と言う話しです。
我輩は転生者である、職はまだ無い。
いや、失礼。俺の名はライ、異世界転生を果たしたロマンの実現者である。
転生した世界は剣と魔法と冒険の世界だった。
魔法が有ると知った時には大歓喜をした。
そして決めた、「魔法使いに成る。」と。
しかし、前世は武器所有に制限がキツい日本人。
ならば、武器の取扱いにも憧れるのは自明の理。
そこで得られる結論は、「両方使いたい。」というのは必然で有ると民日月書房でも明らにされている。
さて、この世界には「職能・能力値・技能値」という物が存在する。
職能というのは、「神の祝福により職能に関係した能力値と技能値が上がり易くなる。」というものである。
能力値とは、生命力・総魔力・筋力・知力・速力・器用度・視力・聴力・味覚・触覚・嗅覚の能力が異世界不思議技術によって数値化されたものである。
技能値とは前世の検定と似たような物で、〇級とか〇段が、不思議異世界パワーでLv〇〇と数値化された物で有る。
これ等は5歳10歳15歳の時に教会で祝福を受けて判明する。
5歳の時は能力値のみが祝福で判り、家庭事情と能力値を見て今後の教育方針が決められる事が多い。
10歳の祝福で職能が判りどこかに見習いに行く事が多い。
15歳で技能値が判る。また、この時に職能が上位職に成っていたり派生職に成っていたりする事も有る。この15歳の祝福を受けると成人となる。
我輩は・・・言いにくい・・・よし!俺に戻そう。
俺が3歳の時に次兄が5歳の祝福を受けた。この時に俺も説明を横で聞いていた。
そして職能はそれまでの生活で左右されるとも聞いた。
ならばやる事は一つ!
自 己 鍛 練である!
俺は頑張った!
幸い我が家はそれなりの宿屋だった。
親が字を書けたし、兄姉が持っている本を黙って読んだりした。
子供の立場を利用して宿に泊まる魔術師や剣客に話しを聞いた。
家の手伝いが終わったら日を別けて、魔術学園の庭の草むしりを手伝ったり、兵の訓練風景を覗いて真似をしたり、神殿に行って掃除をしたりした。
最近、俺とよく似た顔の自称超上位貴族と知り合えて、初心者用魔術書を読ませてもらったり、小剣を貸してもらえたのは有り難かった。
そして、俺は今年10歳。今、神殿で祝福を受けた所だ。
貰った紙に職能と能力値が浮かび上がってくる。
書かれている職能は
“ニンジャ”
「チョット、マテヤコラ、ソンナモノコノセカイニハナカッタダロ!?」
神A.それもロマンだろう。
神B.最近は新しい職能が出てこなくてつまらなかったからのぅ。
神C.新しい風って良いね。
神A.次は隠密衛士かNinjaか、はたまたそれ以外か、楽しみだのう。