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ああ、また絡まれた――『読者様』考察

作者: curuss

〇警戒するべき瞬間

 頂いたコメントが――

『上から目線で間違った知識を滔々と披露』

『読解力が無いのか、作者を否定しながら本文と同じことを言いだす』

『なにかの事実に基づいた指摘と思いきや、分解すると単なる一個人の感想』

 だったりすると要注意です。

 正直、返事したくないまであります。一時期コメント塞いでたのは、それが理由ですし。


 ここで誤解して欲しくないのが、べつに『正しい知識が無かったら、指摘してはならない』ではないことです。

 例として同じ内容のコメントを提示してみます。


a 『人の指は5本って言っているけど、6本じゃない?』


b 『この屑! てめえの手を見ろ! 指は6本だろうがぁ?』


 bの場合、作者は宣戦布告と受け取ります。


 それに正しい指摘だった場合、悔しさを堪え、礼を守って謙虚に受け取りたいと、常々努力はしています。

 ……言うほど、守れていませんが(苦笑)

 でも、そういう悔しさを数え切れないほど経験して、人は賢くなっていくものでは?


 しかし、その分だけbは許されません!

 こっちがどれだけ歯を食いしばって、自説をあげていると!?

 

 ちなみにaの礼儀正しく間違えられている方には、なるべく痛くない様に指摘の方針です。


 誰だって間違えることはあります。

 ……発言しにくくなる空気で、誰も特をしませんし。

「お間違えですよ!」

「そっかぁ」

 で終われば、誰も痛くなく!


 ただ、bのように見えるaの場合、もう作者の警戒指数は高まっています。

 ……これも『読者様』の弊害でしょう。



〇基本、作者にとって『言い逃げの愉快犯』でしかない


 そういうものだと理解はしているので、我慢するしかありません。

 でも――

『この屑! てめえの手を見ろ! 指は6本だろうがぁ?』

『んな訳ねーだろ! 5本だ! 自分のを数えろ!』

 とやり取りがあって――


 それで終了!

 ストレスやらモヤっと感は、作者側へ残されたまま!


 そうbが書き込まれた段階で、作者にはダメージ確定なのです!



〇が、返事への返事があると、それは『ひいちまった』ことを意味する


 二通目に以下の傾向があったら――

『最初から人を小馬鹿にした文体の癖に、自分に対しては全く許せない』

『だいたい二通目からは暴言放題』

『なぜか質問へ答えたら負けと考えている節があって、ツッコまれても基本弁明はしない』

『とにかく知識を披露したくてたまらなくて、最初の一つが解決しないのに次を始める』


 それは『当たり』です。

 ほぼ『読者様』で間違いありません。

 後述の特徴があった場合、おそらく常習者ですらあるでしょう。

 もう地雷撤去作業に近い対応がベターと思われます。

 なぜなら――


『相手が折れるまで、しつこく継続する』

『理論を正しく認められるのと議論で勝つのを同じと誤解している』


 と判明するだけ!


 つまり、パターン『アレ』! 『読者様』です!

 とオペ子が叫ぶだけ。


 いや、そんなの一通目から臭っているんだってば。

 もうガッカリだよ。僕とは違う世界線の人物と話していたなんて。時間返せよ。


 失礼だから――

『相手は幼稚園児級で、自分は大学生か専門家のような差は、()()

 という前提で会話を開始しています。

 これがネット社会の怖いところ。もしかしたら対応している『読者様』は、実質的に小学生だったりも。


 ……これ無くもないんですよ。

 以前、やたらと空気抵抗に拘る方がいて、やんわりと「いい加減にしろ」的な返事をしたんですよ。

 そしたら「中学程度の知識でしたり顔で物理を科学したら恥をかく」とえらい暴言で返されました。

 うん。相手の知識にはなかったのでしょうが、それで――


 小中学生か文系と判っちゃうんです。


 まず、専門的に空気抵抗を扱うのは大学からで、それも物理学ではなく工業の分野です。

 なぜなら大半の場合、結果とのズレはあっても理論通りの結果が得られるから。

 おおまかな推測に沿っているかが重要であって、細かい数値はどうでも良いんです。

(理論値100メートルなのに空気抵抗で80メートルの実測結果でも、理論は正しいまま)


 そして空気抵抗は一律な計算式で弾き出せないので、物体ごとに計る必要があります。

 つまり、一つの数字は一つのケースにしか適用できない!

(まあ、それでも似たような形状と条件なら近い数字)


 が、そんなことを指摘してもしょうがないし、おそらく相手は創作でよく扱われる――


『狙撃は単純物理学だけでなく、空気抵抗やらコリオリの力などの影響も加味される』

『砲撃ってのはコンピューターが必要なほど高度な計算を要したのだ』


 とか特殊条件下の知識だけ得ちゃってて、すこし歪んでいるとすら推察も。

 なぜなら作者より詳しいのであれば、空気抵抗を無視した理由を知っている訳で、それどころか誤差の推定も可能という。

(漫画とかで聞きかじった知識でドヤ顔して、よく作者も痛い目に遭ったものです)


 それでも礼儀は守っていた方なので、打ち切って終わりましたが。



 他にも――


「『コンビニでパンは200円だから、ローマでも安い』は間違っている」と自分で否定しているのに――

「現代では風呂を沸かすのは100円」といいだすのは間違っている。

 などとドヤ顔論破されちゃいます。


 うん。

 『現代で風呂を沸かすのは100円だから、ローマでも安い』と結論付けたら、それはダブルスタンダードです。

 しかし、「現代では100円でも、色々な手間を考えたら十数倍、下手したら数十倍だ」と述べただけです。

 結局、自分の読みたいように受け取る相手であり、さすがに話す価値を見出せませんでした。



 間違いを指摘し納得されたところで、おそらく礼の一言もなく終わり。

 納得されなかったら、それこそ泥沼の言い合いが開始です。


 つまりは作者にとって、一文の得にもならない罰ゲーム?

 

 そして、どうして「自分の今いる地点を、作者は踏破済みかもしれない」と想像もしないのでしょう?

 相手は自分よりも賢いかもしれない。

 それは一般的なスタート地点ですよね?


 まあ、この考え方は諸刃の刃で……相手がアレと判明すると、ガッカリを通り越して怒りすら覚えてしまいますけど。



〇でもね、問題は作者が不愉快なことじゃないんです


 結論的に『読者様』は、相手にするだけ徒労でしかありません。


 自分より研究の遅れている人に「君は未熟だ」と指摘したところで、作者には一文の得にもならんのです。


 創作者たちの燃料が何かと申しますと、それは「面白かったよ」という反応に他なりません。

 しかし、『読者様』が暴れることで、最も貴重なコメントは途絶えてしまうのです。

 判り易くいうと――


 読者様は、ただただ邪魔なだけで、べつに読んで頂かなくとも結構ですし――

 そのコメントだって不快なだけ迷惑です。

 

 そもそも作者は、ポイントで評価される厳しい世界に身を置いています。

 『読者様』の暇潰しに付き合う義理や余裕はありません。また、その必要もないでしょう。

 もし間違っているのであれば――


 それは作品の評価となって作者へ跳ね返るからです。



〇が、これで『読者様』の中でも一番の小物


 大物は一味が違います。


『一見、正しい指摘の様な内容』

『無駄に専門用語を使いたがる』

『私は詳しいんだ』


 が最初に()()()()されます。どうしてか必ず。

 しかし、きちんと読み込めば、すぐに間違っていると判ります。

 なぜか?


 正しい知識を伝授してくれる方は、『読者様』ではないからじゃよ!


 ……もしかしたら、大物『読者様』なりに遊び相手の物色なのかも。

 なぜなら――


 二通目はメッセージボックスへ届くから!


 「ちょっ! 作者さん、落ち着きなって!」的なメール下さる場合を除く。

 これってインターネット的には横といわれる行為だから?

 でも、それって一通目がメッセージとなります。


 それに心強くも。

 「もしかしたら視野が狭まっていて、自説の誤りを認められないだけ?」的な不安に駆られることもあるからです。

 第三者の仲裁があると――

「ああ、やっぱり変なのは相手だよな。それにスルーが吉か」

 と冷静にもなれますし。


 色々な人の目が気になられるのか、最初からメッセージの方もおられます。

 作者としては「ああ、シャイな人だな」で終わりです。

 というか初手メッセージの方は、大半が礼儀正しい感じも。



 で、判で押したように――


『論じていない観点へ踏み込もうとする』

『こちらのツッコミには、全く答えない』

『次々と新たな問題提示をし、話を終わらせなくする』

『なにかと先回りして、異世界だから的な理由を封じたがる』


 な傾向が見て取れます。

 ようするに――


 典型的な議論に勝つ――負けない方法論!


 そりゃ作者だって負けない議論法は知ってますよ。

 負けない議論法を続けて、相手が折れるのを待てばいいんですから。

 でもね、それって――


 自分の知識や理論が正しいかには、全く興味がない


 ってことじゃない。

 そして勝ちたいだけの人と話すのは、時間の無駄です。

 もしかしたら――


・ちょっとでも話せる分野へ、とりあえず不愉快なコメントを送る

・相手が吊れたらメッセージへ切り替えて、勝利するまで粘着質に続ける

・場所をメッセージへ移すのは、第三者の介入が起こり得るのと客観的にキチガイじみているから


 ……とか?

 それで『2chレスバトル』ならぬ『読者様バトル』を勝手に楽しんでいる?

 負けない議論法でゴリ押しするだけの?

 なぜ作者が相手をしないと?


 そして繰り返せば繰り返すほど、理解不能な勝利の喜びに満たされ――

 いまだ一度も精査されていない自説に、自信すら持ってしまいます!

 相手が根負けするまで主張するのと、自説の正しさは別の話なのに!


 また、なにかを理論展開するのと、誰かと議論で勝つのは、それぞれ別の才能です。

 最もわかりやすくいうと、ようするに口喧嘩が上手いかどうか。


 ……そう考えると、本当に『読者様』の相手は意味がありません。

 口喧嘩が上手くて、なにが自慢に!?


 やっぱり金隆山の――

「まいった。まいった。君の方が強いよ」

 がベスト!?

 でも作者って、さわやかな笑顔が苦手です(苦笑)



〇一応、本日の主題


 自分宛の私信を公表しても罪に問われません。

 法律に抵触するのは、その指針で明かされた個人情報を勝手に公開した場合です。

 つまり――


 私信(メッセージ)だからって暴言を吐いていい訳じゃない。

 その気になれば、いつだって晒せる。


 ということです。

 まあ、さすがに社会一般の通念でタブーですから、そうそうはしませんけれど。

 だからといって、それを盾にして完全な言論の自由が許されもしないのです。


 そして今回は――


『誰かに批判の権利があるのなら、作者にだって怒る権利がある』


 と名言で締めくくろうと思います。

 この回は否定的、肯定的を含め、あらゆるコメントに敢えて「読みました」と返しています。

 真摯に答えたのと社交辞令的に流したのを区別されない為です。

 なぜなら題材的に読者さんの方でも好き勝手にコメントする権利はあるだろうと思ったから。

 作者からの読者批判ですし、その批判へ批判したら終わらないし、内容と無関係に拝聴はするべきだと考えた訳です。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 冒頭の「○警戒するべき瞬間」の例の中に「『なにかの事実に基づいた指摘と思いきや、分解すると単なる一個人の感想』」とありましたが、感想欄って"感想"欄という言葉の通り、一個人の感想を送る…
[気になる点] 面倒くさい。 [一言] 類は友を呼ぶというやつですね。 自分を見つめ直すいい機会ですよ。
[気になる点] 人間の指は6本じゃなくて5本って書いてますけど、やっぱり6本じゃないですか?
2018/09/09 20:17 義務教育最高
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