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第四章  事実は小説よりも奇なり その17




「そうだな……俺はこの星と、こいつらが気に入っ

た。だからこの星に残る事にする。何か問題がある

か?」


「いい考えと思うわ。あなたが地球にとどまるのな

ら、辺境の星に厄介払いできたと、政府としては安

心するだろうし。ただ少しは、監視させてもらうけ

ど」


「勝手にすればいい、俺は気にもならん」


「まあこれで、問題は解決ね」


「ふっ、こんな簡単でいいのか?」


「いいのいいの。この星ではだけど、私が一番上だ

から」


「やはりお前は面白い」


「でも、一つ気になるのは、何故あなたほどの戦士

が、アレンのような小物の計画に協力したのか」


「……似ているように思えたからだ。奴の目が、俺

の主にな。でも奴の見ているものは、俺が見たかっ

たものとは違っていた」


「違っていた……か。まあそのおかげで、私は親友

を死なせずに済んだわけだ」


「俺が本気でアレンに従い、こいつらを殺していた

ら、お前はどうしていた」


「そりゃ戦うしかないでしょ。例えこの星で戦争す

ることになって、大きな被害をだしたとしても。そ

して私が死ぬとしてもね」


「お前、なかなか噓がうまいじゃないか。既にこの

辺り一帯には、戦いで被害が出ないように強力なバ

リアが張ってあり、いま周りにいる奴らの他に、武

装兵士たちが大勢隠れている。軍隊と呼べるほどの

数がな。それに俺が気付き、手を出さないことをお

前は計算していた。主が死んだ後の俺の行動から、

政府と戦う気がないとも判断したんだろ。だからす

ぐに出てこず、様子を見ていた。違うか?」


「さあ、それはどうかしら。まあ戦闘の準備は確か

にしていたけど。でもあなたは初めから殺気がなか

った。快君に銃を向けた時でさえね」


「だが撃たないという保証はなかったはずだ」


「確かに。でも結局は、いつでも殺せるのに、あな

たは快君やファムを殺さず、そして私たちにも手を

出さなかった。それは戦う意思がないということで

しょ」


「まあ……今はそういう事にしておくか」


 最後に優さんとロキは、互いの存在を認めあった

ように目を合わせ、口元に軽く笑みを浮かべた。こ

の二人、マジで絵になるぐらいカッコイイ‼


 そしてロキは、疾風の如くその場から消えた。


「撤収っ‼」


 優さんが手を挙げ合図を送ると、周りにいた集団

と宙に浮いていたマシンは消えて、照らしていたラ

イトがなくなったので、月明かりだけの暗がりに戻

った。


「え〜っと、優さん、何がどうなってるの? 難し

いことは分からないから、簡単によろしく」


「そうねぇ、とりあえず私は、アルドゥラン人よ。

秘密にしててごめんね。でも私は政府の人間だから

簡単には正体を明かせなかったの」


「今日は驚くことばっかりやけど、優さんが宇宙人

っていうのは、仮面ライダーとかウルトラマンが、

第一話でいきなり倒されるぐらいにショッキングや

わ」


「ははっ、それは悪い事をしたわね」


 俺は冗談まじりに言って優さんは軽く笑っていた

が、俺にとっては本当に驚愕すべき事だった。


 だが一気に色々ありすぎて、感覚がマヒしている

のか、けっこう普通に受け入れている自分にビック

リする。でも頭の中はグチャグチャだ。しかし好奇

心は尽きない。


「他にも色々と聞かせてよ、ユークリッド将軍」


「なによ、さっきの話聞いてたの。なんか恥ずかし

いから、その名前は忘れてよ」


「カッコいいのに」


「とにかく、あまり詳しく話せないけど、アルドゥ

ラン人は、何百年も前から地球に来ていたのよ。そ

れで今は、地球にくるアレンのような悪い宇宙人を

捕まえるために、アルドゥラン政府の人間が在住し

てるの。因みに私たちの存在を知っているのは、国

連の偉い人たちや、各国のごく一部の者だけよ。い

ま話せるのはこれぐらいかな」


「そうなんや。そんな前から来てたとは。ところで

優さんって何才なん? めっちゃ気になる。アルド

ゥラン人は寿命が長いってアレンが言ってたから、

もしかして凄い年取ってるとか。なんか部下もおっ

てお偉いさんみたいやし」


「あはははははっ、はははははっ……え〜っと、な

に、快君は死にたいのかしら」


「サ、サーセンっす‼」


「女性に歳なんて聞くものじゃなくってよ、快君」


「肝に銘じておきます」


「うむ、分かればよろしい」


 やっべー、いま優さん笑いながらも顔が引き攣っ

てた。あぁ怖。さっきから口を滑らせすぎだ。


「でも驚いたわ。まさか二匹のまめパンと契約した

だけじゃなく、その二匹とも変身させてしまうなん

て。快君の運は本当に凄いね。契約のキスだけでも

なかなか聞く話じゃないよ。大富豪でまめパンを何

十匹と飼っている人もいるけど、一匹からもキスを

されないこともあるし。もしもアルドゥランで快君

のことが知れれば、トンでもない大ニュースになる

わよ。さっきいた皆も驚いていたからね」


「まあそれ程でも、ありますね」


 俺と優さんは目を合わせ、なんか大笑いした。




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